2018年9月6日に起こった北海道胆振東部地震。筆者である私が実際に被災した時の体験談を、この記事を通して皆様にお伝えしていこうと思います。
比較的災害が少ないはずの北海道で起きた、最大震度7の大地震。この地震によって多くの方が防災に関する備えについて考えたはずです。この体験を通して、役に立った防災グッズなどを別記事で紹介していきますが、まずは地震直後の様子などを踏まえて災害のリアルな実態をお読みください。
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9/6の3:08に起こった大地震「北海道胆振東部地震」
【地震情報 2018年9月6日】
03時07分頃、胆振地方中東部を震源とする地震がありました。震源の深さは約40km、地震の規模はM6.7、最大震度6強を北海道で観測しています。 pic.twitter.com/ctllsSis1C— ライブドアニュース (@livedoornews) 2018年9月5日
地震前日「北海道にも大きな台風が来たね」と友人たちと防災について話していたのを覚えています。しかし、そんな中でも「結局いつも通り、北海道に台風なんてこないのだろうな~」と思いながら、私が備えた食料備蓄はインスタントラーメン(5食1パック)のみ。
笑い話で終わるはずだったのですが、このインスタントラーメンがまさか地震で役立つことになるとは思ってもいませんでした。北海道胆振東部地震の筆者が実際に被災した時の様子をお伝えします。
夜中に突然地鳴りが鳴り…その直後に緊急地震速報が!
私はわりと小さな地震でもすぐに目覚めるタイプ。この地震で大きな揺れを感じる前に「地鳴り」に気付きました。正直、私は地鳴りなど体験したこともなく、どのようなものが地鳴りなのかわからなかったのですが、あれはおそらく「地鳴り」だったと思います。
いや、地響きというのでしょうか…?とにかく、横になっていた体全体でその響きや音を感じ取れたのです。幸いにもこの時点で筆者は完全に目覚めました。そして、ゴゴゴゴゴ…と地鳴りが聞こえてからすぐに、小さくカタカタ家が揺れ始め…。
「あ、地震だ!」と思いながら息子を起こそうと頑張っている間もなく、地震のアラームが鳴りました。(緊急地震速報)そのアラームと同時ぐらいに揺れが非常に大きくなり「これはただの地震ではない!大地震だ!」と確信したのです。
揺れが大きすぎて立つことも不可能
大きな揺れを感じてからすぐに、どう頑張って起こしても起きない息子を引きずり、リビングにある食卓の下に潜り込もうとしたのですが、あまりにも揺れが大きいので立つことも不可能…。
たった2mの距離も移動するのが難しい状態。今にも横にあるタンスが我々親子に倒れてきそうな状態に恐怖と焦りしかありません。
逃げたいのに思うように逃げられない…。これは健康であろうが、運動神経が良かろうが、バランス感覚に優れていようが…全く関係のない話で、そもそも立つことすら不可能なのです。
この体験から「大地震が起こればたった少しの距離も移動が難しい」と学びました。普段から足元にモノをたくさん置いてある人は是非この機会に片づけてください(笑)本当に災害時にはこの「足元のスペースの狭さ」が仇となる可能性がありますよ。
結局、タンスの下敷きになれば私だけではなく息子も危ない!と思ったので、リビングまで床を這うようにして息子をひきずっていきましたけどね…。
食器棚が倒れてきた
▲これが地震直後の我が家の様子の写真です。
私たち親子が食卓の下まで辿り着くかつかないか…というタイミングで、その食卓の上に食器棚が倒れて来たんです!もうその時は部屋も真っ暗で、何が何だかわからなかったのですが、ある程度揺れが収まった時にすぐに防災リュックから懐中電灯を取り出し、あたりを見渡して唖然…。
部屋の中がぐちゃぐちゃなだけではなく、潜り込んだ食卓の上に食器棚が倒れてきたので、息子の周りはガラスだらけ。幸いにも息子にはケガはありませんでしたが、次また揺れたらもう命はないかもしれないと思いました。
何よりも怖かったのは「暗闇」
筆者が何よりも怖かったのは、街中が停電して真っ暗闇になっていたこと。いつもは窓から近くのマンションの明かりなどが見えていたのですが、この時は驚くほど真っ暗…。そして、恐ろしいほどに静かな状態。
風呂場から湯船のお湯がザブンザブンと波打っている音だけが我が家に響き渡り、不気味さをより一層掻き立てていました。すぐさま着替えて、荷物を準備し、家を出て近くに住む親友宅へ向かうことに。
空を見上げると驚くほど星が綺麗で、その美しさがなぜか恐怖心を更に強いものに。こう感じたのは筆者だけではないはずです。
光のない暗闇の道を息子とペットのウサギを抱えながら歩く…。「自分がしっかりしなきゃ、この子たちを守れない」という理性が働いていたので、その後は淡々と二次災害や、再度起こるかもしれない地震に注意して日が昇るのをただただ待ちました。
これが地震の時の私の状況です。その後のライフラインが途切れた生活については次記事でお伝えしていきます。いつ起こるかわからない災害に備えるためにも、是非次記事以降もご覧くださいね。
▼今回の震災で実際に役立った防災グッズ・必要だと感じた防災グッズについては別記事にまとめてありますので、こちらも参考にしてください。

SNSで見る北海道・札幌市の被災状況
北海道 震度6強地震
札幌市 東区 の様子。
住宅街で液状化してます。
気をつけてください。#地震#地震情報#北海道地震 pic.twitter.com/XKHNgMobW1— みるく (@milk6dog) 2018年9月5日
札幌市清田区里塚の妹の家から送られてきた動画。
家も傾いたりひどい状況#地震#液状化#避難勧告#札幌地震#北海道地震#札幌#清田区 pic.twitter.com/DQa5t6LiXd— 大谷 香織 (@kaokko84) 2018年9月5日
北海道地震怖い。
清田区やばいみたいです。
家は小樽ですが棚からドッサリ落ちてきて、
死にかけた。#北海道地震#地震#清田区液状化#情報共有#情報ください#リツイート pic.twitter.com/F9Q2j14Et3— まぶだん(まぶた系男子) (@takaandkosugi) 2018年9月6日
札幌の状況をお伝えしたく、SNSを引用して被害の実態を掲載しましたが、これはほんの一部でしかありません。まだまだ避難されている人が多くいらっしゃいますので、これからが本当に大変ですね。
地震当日は不安と恐怖に包まれた北海道
かなり簡潔に記載しましたが、これが北海道を襲った大地震当日、筆者が体験したお話です。正直、あまりあの日の事を思い出さないようにしている自分もいて、記事で当時の様子を伝えるのは非常に難しいことだな~ともどかしさを感じている次第です。
そしてこの記事を書いている今でも、余震に怯えながら生活している状態。震度が強かった地域では、この恐怖心を抱きながらしばらくは生活していく事になるのでしょう…。筆者が体験した地震によって、より多くの人が防災について考えてくれたら嬉しいです。
では、次の記事で防災について詳しく書いていきますので、是非立ち寄ってみてください。
▼普段から行える防災への備えについてはこちらをご覧ください。

▼実際に被災してみて必要だった防災グッズについてはこちらに記載しました!(商品はリーズナブルなものをピックアップしています。)

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