北海道胆振東部地震から今日で1週間となりました。少しずつ日常が戻りつつある北海道ですが、不意打ちに訪れる余震に気持ちが落ち着かない日々が続きますね…。筆者もとても恐ろしい経験をしたせいか、あまり眠れない生活にぐったりです。
しかし!!この恐怖を味わった今だからこそ!普段から行える防災への備えをしておきましょう。今回の記事では「普段から意識して行いたい防災への備え」について記述していきます。被災して改めて気付いたことが多かったので、皆様も是非参考にしてくださいね。
▼筆者が実際に体験した北海道地震については、こちらに綴ってありますので被災の現状を知りたい方は記事をご覧ください。

北海道胆振東部地震で体験してわかった防災への備え
今回の記事では「改めて防災グッズを購入」したいものではなく「普段から意識しておきたい防災への備え」について記述していきます。実際の体験談を元にそれぞれの項目について解説していきますね。
スマホの充電切れ!大停電で一番必要な情報が届かない
北海道を襲った大地震。これにより道内のほぼ全域が停電し、電気が使えなくなりました。当然ですが、テレビを見る事ができないので「今起こっている状況」を得ることができません。
ネットでの情報が雄一の情報源でしたが、スマホの充電もできないので、今あるバッテリー残量を大事に使うことが必須な状態でした。大至急モバイルバッテリーを買わなければ…!と思い、近場の電気屋に2時間半ほど並びましたが、無念にも売り切れ。
普段は2日充電しなくても大丈夫な筆者ですが、この時に改めて「普段からきちんと充電しておくんだった」と思いましたし「モバイルバッテリー(電池式やソーラー式)のものを買っておくべきだった」と後悔しましたね。
今感じた余震は震度がどのぐらいなのだろう…震源地はどこなのだろう…ということすらわからないのですから…。
▼災害時にも役立つモバイルバッテリーはこちらの記事も参考にしてください。万が一停電した場合のことを考え、ソーラー式のものなど電気を必要としないタイプの購入をおすすめします。

ラジオの重要性を改めて実感!
スマホの充電をなるべく使わず情報を得るために多くの方が使ったのは、ラジオ。筆者も、今回友達の娘が学校の授業で作ったラジオに助けられました。電気を必要とせず、電池や手回し充電・太陽光充電などでラジオを聞くことができるものなので、非常に役に立ちました。
一番良いのは、こちらのような「手回し充電可」「太陽光充電可」「乾電池使用可」のタイプ。またこの商品はスマートフォンの充電も可能なので、これ1台があれば前述した「スマホの充電切れ」の不安も取り除けます。
筆者が被災してみて一番欲しかった商品と言っても過言ではありません。ラジオでの情報を得られるだけではなく、様々な機能をこれ一台で賄えて、この値段なら相当コスパが良いですね。これからラジオの購入を検討している方は、こちらの商品を候補に入れておいて間違いないですよ。
ガソリンの供給がないので移動も躊躇
電力が復旧していないので、もちろんガソリンスタンドも営業していません。車に入っているガソリンのみが自分達の移動で使えるエネルギー源となりました。
近所ではスマホの充電のためや、車のテレビ・ラジオでの情報収集のためにエンジンをかけている方も多く見受けられましたが、結局はガソリンが尽きてしまえばそこで終わり…。いつ電気が復旧するかもわからない状態でのガソリン消耗は不安でしかありません。
今回の地震で、普段からガソリンはなるべくこまめに給油しておこうと誰もが思ったはずです。皆さんも、これを機に「まだガソリンは補充しなくても大丈夫かな」ではなく「ガソリンは常に入れておこう」という気持ちで過ごしてください。
スーパーは長蛇の列で買えるモノが限られる…
筆者が被災して一番はじめに向かったのはスーパー。とにかく食べるものを確保しなければならないと思い、連日スーパーへ出向きましたが、長蛇の列で待ち時間も非常に長い…。そして、買えるものがとても少ないです。
カップ麺や缶詰、レトルトのご飯類などがスーパーの前で販売されていましたが、自分達の後ろにも多くの方が並んで待っていることを考えると「あれもこれも買っておこう!」という気持ちには到底なれません。
このスーパーに並んでいる多くの人に少しでも商品が行き渡るように…と、一人一人の気遣いがなければこの災害を乗り切れないですから…。カップ麺や缶詰は消費期限も長いものなので、これを機に自宅には備蓄しておくべきだと改めて実感しました。
ちなみにですが、以下のようなレトルトのパックご飯は便利で良いですが、筆者としては生米の方が重宝すると感じました。
こちらは温めて食べられる利便性の高いものですが、電気が使えない場合、湯せんにて温めなければなりません。湯せんの場合、10分以上加熱しなければならないものが多く、その時間ガスボンベを消費するのが非常にもったいない!
それよりは、土鍋などを使って生米を炊く方がはるかに効率が良いわけです。ちなみに筆者が使っていた土鍋では5合のお米を炊くのに17分。パックにあるお米を湯せんする場合は、14分だったので、圧倒的に土鍋の利便性・効率性が勝る結果となりました。
▼土鍋はこのようなものです。筆者はこちらの5合炊きタイプのものを使用していましたが、万が一被災して物品を持ち運ぶ時は小さめの方がスマートなので、2合炊きのものを紹介しますね。
筆者は友達の家に数日避難させてもらっていたのですが、友達は元々炊飯器ではなく土鍋にてお米を炊いていたので、この点の不便さは感じませんでしたよ。ちなみにママ友の間では「初めて土鍋でお米を炊いたけど美味しくてビックリした~」と大好評です(笑)
防災に備えるためだけではなく、毎日の食事をグレードアップさせてくれるものとして土鍋を購入されても良いかもしれませんね。
また、スーパーは長蛇の列で何時間も並ぶのが当たり前。(途中で体調を崩してしまう人もいました)日頃から食料の備蓄について意識しておきましょう。
便利なキャッシュレスが仇となる!
筆者は日頃からクレジットカードを使用して買い物をしているのですが、このキャッシュレスライフが仇となったのです。電気というライフラインが途切れた北海道では、レジ自体が使えないので、クレジットカードやデビットカード・電子マネーのようなキャッシュレス決済が不可能。
スーパーなどの店員さんも、電卓でそれぞれ金額を計算しながら清算していました。(これによって時間も相当かかり、スムーズな買い物ができないことが長蛇の列を招いた原因の一つとも言えるでしょう)
たまたま支払いのためによけて置いた現金が手元にあったので、筆者は助かりましたが…。普段は絶対にこんなことしないですぐに銀行に入れてしまうので、奇跡的でした。現金を持ち合わせていなかった方は非常にもどかしい数日を過ごしたと思います。
現金を引き出そうとも、銀行のATMも可動していない状態であればどうすることもできなくなりますよね。なので、普段から現金もある程度は手元に持っておくことが必要なんじゃないかと筆者は感じました。
万札などの紙幣は使えない場合も…
現金をもっておくことももちろん大事なのですが、被災当時は1万円札などの紙幣が使用できないこともあったのです。お店側も釣銭が間に合わないなんてことがありましたので、小銭が貴重な存在となりました。
ついつい小銭はすぐに使ってしまうものですが、意識して小銭をある程度持っておくと良いでしょう。筆者もこれからは、小銭貯金などを始めてみようかと思っています。
普段から意識しておきたい防災への備えのまとめ
今回は筆者の体験談に基づく「普段から意識しておきたい防災への備え」を記述して参りました。この記事を執筆している現段階でも、まだ頭の中が混乱しており「もっとたくさん防災に備えるべきものがあるじゃん!」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
これから徐々に生活と気持ちをを整えながら、この記事に追記した方が良いものを随時更新していくつもりですので、どうか大目に見てくださいね。皆さんの防災への意識が少しでも高まることを祈っています。
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