日立 衣類スチーマー CSI-RX2を2ヶ月ほど使ってみた『holliesanさん』(37歳/女性)に実際の使用感や特徴などをインタビューしました。実際購入して良かった点、悪かった点など、伺っていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
日立 衣類スチーマー CSI-RX2を購入しようと思ったきっかけは?
これまでは私も夫もワイシャツを着用しない職場だったため、アイロンをかけるのは年に数回でした。そのため、アイロンも私が独身時代から使っていたスチームアイロン、東芝のLa・Coo(10年近く前のもの)で事足りていました。
これは一般的なコードレススチームアイロンで、たまに1、2枚シャツのアイロンがけをする分には十分な機能だったため、特に買い換えも考えていませんでした。
しかし、夫が転職し、毎日スーツ通勤に。当然毎日ワイシャツを着るため、毎日ワイシャツのアイロンがけが発生します。また週に二回ほどはズボンのシワ伸ばしもしなければいけません。
家には3歳と0歳の予測不可能な動きをする子供達もおり、寝静まった夜にしかアイロンをかける時間がありません。それでも時々寝ぼけて起きてくる子供にドキドキしながらアイロンを出したりしまったり。。
できればアイロン台を使いたくない。ワイシャツをハンガーにかけたままシワ伸ばししたい。ズボンのシワ伸ばしを簡単にしたい。
そんな希望から「ハンガーにかけたままスチームがけできるアイロン」の購入を考えるようになりました。
CSI-RX2-W 日立 コードつき衣類スチーマー(ホワイト) HITACHI
日立 衣類スチーマー CSI-RX2をどのようにして知りましたか?
「衣類用ハンディスチーマー」という製品があることは知っていましたが、実際にどのメーカーがどのようなものを出しているかは知らなかったため、まずはインターネットで検索しました。するとかなりの数の商品がヒットするではありませんか!
お値段やアピールポイントも様々で、ネットショップの口コミもピンきりです。選びあぐねてとりあえず実物を見てみようと大手電化製品店に行きました。
店頭では「衣類スチーマー・スチームアイロン」というジャンルの棚にネットショップでも販売数上位とされていた商品が並んでおり、それぞれの特徴や性能が比較されていました。
製品の性能も重要ですが、毎日使うことになるものなので実際に手に取ってみて使いやすそうなものを選びたいと思い、陳列されている物のなかから選ぶことにしました。
衣類スチーマーを買う際に重要視したポイントとは?
私が衣類スチーマーを購入しようと思ったときに重要視したのは以下の6つです。
1.ハンガーにかけたままスチームがけできること
まず、絶対に外せない条件として、こちらです。ハンガーにかけたままで作業ができれば、アイロン台を出したりしまったりの手間がなく、空いた時間にパッと用意してシワ伸ばしができそうだと思ったからです。
また不意に子供が近くに来ても、本体を子供の手の届かない ところに置いてしまえば危なくありません。
2.普通のアイロンとしても使えるかどうか
次に重要と考えたのがこちらです。基本的にはスチームでのシワ伸ばしがメインの用途となりますが、ズボンの折り目付けや、子供のネームワッペン付けはやはりアイロンでプレスする必要があります。
そのため、スチーム専用機ではなくアイロン(プレス)機能もあるもの、スチーマーとして使いやすいだけでなくスチームアイロンとしても使いやすいものが希望でした。
この二点を必須条件として、あとは性能・機能面の比較で以下のポイントを見ていきました。
3.温度調節の可否
アイロンとして使用する機会があるのであれば、やはり様々な素材や生地にアイロンがけすることができた方がいいなと思い、できれば温度調節ができるものを購入したいと考えました。
4.スチーム量と噴気口の数、配置
素人考察ではありますが、やはりスチーム孔が多く広い範囲にある方がスチームがけしやすいのではという観点から、より穴の数が多く、配置に偏りが少なそうなものを探しました。
5.一回に入れられる水の容量
これはただただ、何度も水を入れにいくのが面倒だからという理由です。他の部分が理想通りであれば、水の要領は妥協してもいいポイントでした。
6.操作性
主にコードの有無と、本体の重さという点で検討しました。各社のパンフレットにはアイロン面のコーティング材によってはアイロン時の滑りが違うとの記載もありましたが、スチーマー使用がメインなら滑りは多少悪くても問題ないだろうと考え、コーティングは特に検討しませんでた。
購入に迷った衣類スチーマーは?
購入に迷った衣類スチーマーは以下の商品です。
Panasonic NI-FS540
パナソニック NI-FS540-PN [衣類スチーマー (ピンクゴールド調)]
東芝 TAS-X4
日立 CSI-RX2
CSI-RX2-W 日立 コードつき衣類スチーマー(ホワイト) HITACHI
T-fal ジェットスチームDV9000
ツインバード SA4084
購入するにあたり、最終的に候補にあげたのはPanasonicの「NI-FS540」、日立の「CSI-RX2」、東芝の「TAS-X4」の3点でした。
この3点はどれもスチーム量がある程度多く、底面がフラットであるため、ハンガーにかけてのスチームも、アイロン台を使ってのプレスもできるタイプのものです。
この中でPanasonic「NI-FS540」には「3倍パワフルスチーム」という機能がついていて、短時間ではありますが通常の3倍のスチームを噴射し、集中的にスチームがけをすることができます。
プレスほどシワを伸ばす力がないと言われるスチームですが、この3倍パワフルスチームを使えばほとんどのシワを伸ばせるとのこと。
一方、「NI-FS540」には温度調節の機能がなく、中温に固定されています。
これに対して東芝「TAS-X4」、日立の「CSI-RX2」はどちらも温度が低温、中温、高温と3段階に調節することができ、より幅広い種類の布地にアイロンがけ可能です。
また、コードレス仕様にもなる「TAS-X4」はスチーム量の調節も可能で、コードをつけた状態でのスチーム持続時間7分も魅力的でした。
ただ、「TAS-X4」はPanasonic、日立の各機種と比べると1ランク上の製品となるようでお値段が高く、予算オーバーでした。
そこで、サイズや重さ、スチーム量はPanasonicや東芝とほぼ同様で温度調節が可能でありながら、価格が東芝およびPanasonicより低い、日立のCSI-RX2に軍配があがりました。
↑全体(台に置いた状態)と給水用カップ
日立 衣類スチーマー CSI-RX2の特徴、性能
スチーム量 14g/分
スチーム持続時間 5分 ※連続スチーム
立ち上がり時間 30秒 ※高温設定時
温度 100゜C 低温
135゜C 中温
170゜C 高温
注水量 70ml
消費電力 950W
重量 690g
その他
●電源:AC(交流)100V(50-60Hz共用)
●消費電力:950W
●水タンク容量:約70mL
●立ち上がり時間:約30秒(高温設定時)
●温度調節:低(約100℃)、中(約135℃)、高(約170℃)
●温度過昇防止装置:温度ヒューズ/2個
●大きさ:幅約180mm 奥行約100mm 高さ約155mm(スタンド設置時)/幅約175mm 奥行約85mm 高さ約125mm(本体のみ)
●質量(重さ):約690g(本体のみ)
●電源コード長:約2.5m
●付属品:ブラシアタッチメント、スタンド、注水カップ
日立の「CSI-RX2」は、コンパクトでありながらパワフルなスチーム機能を持った衣類スチーマーです。
↑全体のサイズ(台込み)
14g/分という、プレスもできる機種としては強力なスチームで、ハンガーにかけたままでもシャツやスカートなどのシワ伸ばしが簡単にできます。
スチームボタンを一度押すと、約1分間強力スチームが継続して出続けることも特徴の一つ。何度もスチームボタンを押す必要がなく、煩雑さが軽減されます。
スチーム孔は十字に配置されており、1度のショットで底面全体にまんべんなくスチームを当てることができます。
↑底面
そのため、同じ部分を往復させることなく、効率的にスチームがけができるのです。これは何度もアイロンを当てることで生地を傷めてしまうリスクも軽減でき、人にも服にも優しいポイントです。
底面はひし形で先端と後方が尖った形となっており、プレスアイロンとして使用する際に特にピンポイントでしっかりシワ伸ばしをしたい襟元や袖口など細かい部分のアイロンがけもしやすいです。
コンパクトで従来のアイロンより軽いため、片手での操作も軽々できます。
また温度の設定を選ぶことができ、対象の布に合わせて低温、中温、高温と三段階に調節可能です。
↑給水口と温度表示
スチームは中温以上で使うことができ、付属のブラシ付アタッチメントを付けると、直接アイロンを当てたくない布にもしっかりとスチームをかけることができます。【画像3】【画像3-2】
↑ブラシアタッチメント
↑ブラシアタッチメントのみ
日立 衣類スチーマー CSI-RX2のメリット
購入から2ヶ月が経ちました。これまでは週末に溜め込んで一気にかけていたワイシャツのアイロンでしたが、この衣類スチーマーを購入してからはほぼ毎日、溜めても3日分ほどで頻繁にスチームがけをしています。
やはり、アイロン台を出さずにシワを伸ばせるということは物理的にだけでなく精神的にも負担が少なく、少しの空き時間でも「今やっちゃおう!」と思えるようになりました。
また、これまではアイロンをかけたそばからアイロン台から落ちた部分がシワになっていった夫の大きなワイシャツも、ハンガーに吊るした状態でスチームするのでシワになりにくく、最後に仕上げアイロンをする必要もありません。
使ってみて、まず初めに感動したのは期待以上にシワがなくなることです。家電量販店で売り場の店員さんに話を聞いた際には、「プレスもスチームもできるタイプのスチーマーは、スチーム専用の製品よりスチーム力が弱いので、シワが目立たなくなる程度と思っておいたほうがいい」と言われていました。
しかし実際にハンガーに吊るした状態でワイシャツにスチームをあててみると、乾燥時についた細かいシワがきれいになくなりました!
形状記憶のワイシャツではこのような感じです。
スチーム前
↑使用前(形状記憶ワイシャツ袖)
スチーム後
↑使用後(形状記憶ワイシャツ袖)
他の形状記憶生地でもほぼ同様の効果です。
スチーム前
↑使用前(形状記憶ワイシャツ背中)
スチーム後
↑使用後(形状記憶ワイシャツ背中)
頑固なたたみジワがついた綿100のシャツではこのような感じ。
スチーム前
↑使用前(畳みシワ綿100)
スチーム後
↑使用後(畳みシワ綿100)
ふんわりした形の衣類に対してスチームをしました。
スチーム前
↑使用前(フレアスカート)
スチーム後
↑使用後(フレアスカート)
我が家の用途には十分です。
また、先のとがったアイロン面のおかげで、子供のネームワッペン付けも簡単にできました。
プレスはもちろん、これまで同様アイロン台の上で使用すればばっちりです。
日立 衣類スチーマー CSI-RX2のデメリット
機能に関しては全く不足はありませんが、ハード面で2点、こうだったら良いなと思うところがありました。
1.タンクの容量が小さい
これは承知の上で購入しましたが、やはりワイシャツ2,3枚かける毎に水を入れなければいけないのは少し面倒です。本体の重量を抑えるためにはタンクが小さいのは仕方のないことではあります。
また水がすぐになくなるということは、つまりそれだけの水をスチームとして発射しているということですので、これも強いスチーム能力の裏返しなのですが、、
かといって流し台の前でアイロンがけするわけにもいかないので、我が家では水を入れたペットボトルをアイロンのそばに用意し、水が切れると注水用カップに移して注水する、という対応をしています。
2.ケースが欲しい
とてもコンパクトで収納も場所を取らない日立の「CSI-RX2」ですが、使用中も含め、置くための「台」としてのケースはあるものの全体を収納する専用ケースはありません。そのため使用しない時でもむき出しの状態で保管することになります。
その状態でクローゼットなり押し入れなりにしまえばいいのですが、これまで使っていた東芝La.cooには本体がぴったり収まる収納カバーケースがついており、スッキリしたその収納時の見た目に慣れていたせいか、同じような収納ケースがあるといいなと思ってしまいました。
↑収納時(アタッチメントなし)
日立 衣類スチーマー CSI-RX2の総合評価
日立の「CSI-RX2」は、機能も使い勝手も我が家には十分でした!毎分14gのスチームは期待以上に強力で、文字通りアイロン台要らずでワイシャツの準備ができること、これが何よりの満足ポイントです。
購入検討時に挙げたチェック項目のうち、スチーマーとしての機能、アイロン(プレス)としての使いやすさ、温度調節機能については言うことなしですし、コード付きではありますが十分な長さがあるので電源コードが特に邪魔になることもなくスチームがけ、アイロンがけともできます。
また、コードがついているからこその利点として、長時間連続でスチームを使い続けられることがあります。
この機種の連続スチーム時間は約1分間となっていますが、これはスチームボタンをワンプッシュした後に蒸気が出続ける時間なので、1回分のスチームが終わった時点でまたスチームボタンを押せばすぐにまた1分間の連続スチームが出始めます。
また電源と本体が繋がっているため、長時間スチーマーとして使用し続けてもスチーム温度やアイロン温度が下がることもなく、半永久的に使い続けられるのです。
もちろん、一度に大量の衣類にスチームがけをしようとすると何度も給水しなければいけなくなってしまいます。
しかしこのスチーマーを使えばワイシャツをスチームがけするのにかかる時間は準備含めて1枚3分、2枚で5分ほど。
気軽にスチームがけができるので、溜め込まずに洗濯が終わったらその都度やることで、給水回数は毎回1回で収まっています。
当初少し小さいかなと感じた底面も、ハンガーにかけた状態の衣類に使用するにはちょうどよく、逆にこれ以上大きいと狙ったところ以外にもスチームが当たってしまい、シワやムラができてしまいそうです。
また、先端が尖った底面の形も、フレアスカートやワイシャツの袖口などにうまくフィットさせることができ、キレイにスチームがけができました。
片手で持っていても疲れない重さ、スチームを当てやすい大きさ、スチームの量とスチーム孔の配置など、よく考えられた製品だと思います。
CSI-RX2-W 日立 コードつき衣類スチーマー(ホワイト) HITACHI
日立 衣類スチーマー CSI-RX2の口コミ・評判は?
日立 衣類スチーマー CSI-RX2のネットでの評判を調べてみました。以下、良い口コミ、悪い・要望などの口コミをどうぞ。
良い感想や効果があった口コミ
- Panasonicと比べてスチームの量が多いのでこちらにしました。ハンガーにかけながらやるとシワがしっかりなくなります。マフラーやニットもかけられます。
- ちょっとした時間でかけられるのは便利。慣れれば折り目も付けられます。
- パワーがあるのでしっかりスチームが出ます。
悪い感想や要望などの口コミ
- スチーム量はすごいけど、水がすぐなくなります。
- ちょっと重いです。
SNSの反響は?
インスタでも日立 衣類スチーマー CSI-RX2は話題になっているようです。
シワシワ衣類との別れ。
このスチーマーは掛け面は小さいけどアイロンとしても使えるのでおすすめです。
ハンガーに掛けたままアイロン掛け出来るので、ドレープやギャザーがふんわり綺麗に仕上がります。
日立 衣類スチーマー CSI-RX2の購入を考えている人へアドバイス
電化製品は何においてもそうですが昨今の進化が目覚ましく、アイロンも「熱でシワを伸ばす」という単純な機器から様々な機能をもったハイテク家電の1つとなってきています。
そして同じような機能を備えた機種であっても、メーカーや型番によって得意分野が異なっています。
これから新しくアイロンやスチーマーの購入を考えるなら、まずどのような用途で、またどのようなシチュエーションで使うことが多いかを考えるべきでしょう。
一番多くかける衣類のタイプに合った機器で、かつ絶対になくてはならない機能を備えた機器を選ぶと、満足できるお買い物になると思います。
今回私の場合は、最もたくさんスチームがけするのは「ワイシャツ」、なくてはならない機能は「部分プレス」でした。
そのためスチームが強く、広範囲に蒸気をかけられるようなスチーム孔の配置であり、かつ細かい部分のプレスに必要な尖った先端と平らな底面をもつCSI-RX2の購入に至りました。
結果望みが全て叶って大満足です。 これまでは準備が億劫でつい溜めてしまっていたアイロンがけも、日々のちょっとした時間で済ませられるようになり、精神的にもとても楽になりました。
電化製品は「家事のパートナー」です。もちろん家電の搭載された機能には限界がありますが、その決められた機能が生活のニーズにピッタリとはまると、日々の生活が一歩理想に近づきます。
毎日の家事における自分の理想や希望の形をイメージして、それを叶えてくれる製品はどれかな、と考えると、ニーズに合った”パートナー”が見つかりやすいと思いますよ。
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