カナル型イヤホン OSTRY「KC09 MMCX」買った!口コミ・レビュー

イヤホン

「libloom」のイヤホン企画の第二弾です。

良い音を聴くのが趣味のイヤホンマニア『水色パンダさん』が今回購入されたのは 際の使用感や特徴などをインタビューしました。

実際購入して良かった点、悪かった点など、伺っていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

カナル型イヤホン OSTRY(オストライ)「KC09 MMCX」を購入しようと思ったきっかけ

 

私は音楽を聴くのが大好きなのですが、諸事情によりほとんど電車通勤時にイヤホンで聴くスタイルになります。

その際に少しでもいい音で楽しく聴けるものを探しているうちに、結構な数のイヤホンを所有することになってしまいました。

今回取り上げるイヤホンは、普段使いに気兼ねなく使えて、かつ、楽しく聴けるものが欲しいと思い立って購入したものです。

気兼ねなくというのは、例えば、高価なイヤホンは、紛失や破損のリスクを考えると外に持ち出すことを躊躇してしまいますし、イヤホンの構造によっては湿気に弱く雨天時には使いたくないものもあるのですが、そんな時でも持ち出せるものと言う意味です。

OSTRY「KC09 MMCX」を知ったきっかけは?

このモデルは、あるイヤホン関連のブログで紹介されていたことで、興味を持ちました。

それまでもメーカー名は目にしており、下位機種が一部で高評価を得ていることは知っていました。

新しく上位機種としてKC09が出ることになり、価格帯が1万円台に上がったことで今回の選択の視野に入ってきました。

カナル型イヤホンを買う際に重要視したポイントとは?

私がカナル型イヤホンを購入しようと思ったときに重要視したのは以下の4つです。

価格

まずは、価格帯を1〜2万円に絞りました。

2〜3年前までは、イヤホンは1万円を超えると音がぐっとよくなると言われていました。

最近は事情が少し変わり1万円未満のレベルが上がってきているので一概にそうとも言い切れないのですが、やはり、1万円を超えれば本格的に良くなってくると思います。

また1万円台であれば、何かあってもなんとかあきらめることもできそうです。(もちろんとても大切に扱いますが)

使用場面

雨の日に持ち出すことを考えるとダイナミックドライバーの機種から選ぶことになります。

イヤホンの音を出す機構には大きく二種類、BAドライバーとダイナミックドライバーがありますが、BAドライバーは湿気に弱いと言われています。

デザイン

この辺は個人の好みです。

遮音性

遮音性と音漏れの少なさも重視したいポイントです。

遮音性とは外部からの音をどれだけ遮断できるかという性能のことです。

電車や地下鉄では外部騒音が大きく、特に低音が聞き取りにくくなります。

すると無意識に音量を上げてしまい耳が疲れてしまうことになります。

現在主流のカナル型イヤホンは、耳栓をするように耳をふさぐので、もともと遮音性は高めですが、耳へのフィットの仕方により、遮音性も変わります。

耳介の形状は個々人でかなり異なるので、フィット感も個人差があります。

ただ形状が優れているモデルは多くの人の耳にフィットします。(遮音性に優れているモデルであれば、電子的なノイズキャンセリングがなくても十分環境音を遮断できます)

基本的には遮音性が高ければ、音漏れも少なくなる傾向にあります。

電車内で爆音で聴いていて、そのままの音量でエレベーターに乗ったりすると周りの人に迷惑をかけてしまうことになりますので耐音漏れ性能も大事ですね。

以上の条件をクリアした上で、音質がよく、自分の好みに合っているものを選びました。

購入に迷ったカナル型イヤホンは?

購入に迷ったカナル型イヤホンは以下の商品です。

購入時に比較をしたのは、SIMGOT(シムゴット) EN700 PROです。

1万円台のイヤホンは非常に多数販売されていますが、その中でSIMGOTを比較対象として選んだのは、同時期に出てきたもので、最近勢いのある中国製で評判がいいものであったからです。

ちなみに、ポータブルオーディオの世界では、韓国、中国(香港)、台湾のメーカーの存在感は、非常に高く勢いがあります。

中国製品については、下は見るからにアウトなものもありますが、上を見れば、20万円越えのフラッグシップモデルを擁し、高度な技術が駆使され欧米日の有名メーカーと張り合うハイブランドメーカーまで玉石混交です。

ですから、中国製品だからといって安かろう悪かろうではないかと心配する必要は全くありません。評価の高いものを選べばコストパフォーマンス良くいい音を楽しめます。

比較したポイント

比較検討のポイントは、主に、

  1. 音質
  2. コスト
  3. 使いやすさ
  4. デザイン

です。

秋葉原のイヤホン専門店に出かけて行き、比較試聴して検討しました。

1.音質

イヤホンなので音質が最も重要になります。

まず、前提として、イヤホンというものはモデルによってかなり音が違います。

良い悪いという評価軸もありますが、自分が好きか嫌いかという観点で選ぶことも大切です。

今回比較対象とした2機種は音質については、どちらもこの価格帯としては高い評価を得ているものでした。

実際に聴いてみても、どちらも十分満足できるクオリティです。

ただし音の傾向はかなり違う印象を受けました。

ざっくり言えば、SIMGOT EN700 PROは、中高音寄りで繊細な印象を受けました。

一方OSTRY KC09は、中高音よりも低音がかなりしっかり出ている印象がありました。

私の感覚では、KC09は少し低音の緩めのひびきが中高音を邪魔している感じがありました。

音だけで言えば私の好みは、EN700の方でした。遮音性はどちらも標準的です。

2.コスト

KC09は13,000円、EN700 PROは17,800円(Amazon 2018.05現在)、5,000円弱の価格差があります。一応どちらも予算内には入っています。

3.使いやすさ

これは、装着感やサイズ、重さ、ケーブルの質、などを比較しましたが、どちらも遜色はありませんでした。

フィッティングも両者ともまずまずで、遮音性も期待できました。

4.デザイン

これは全く個人的な好みの問題なのですが、EN700 PROの昔の車のラジエーターグリルのようなデザインが、どうも好きになれませんでした。

KC09もイヤホンとしては風変わりなデザインではありますが、見方によってはかっこいいとも思えます。

結局このデザインの問題で、電車内で使うので低音が強くても良いだろう、価格も安いしと言い聞かせて、KC09に決めました。

OSTRY「KC09 MMCX」の特徴、性能

  • パラメータ:ドライブユニット:10mm CCAW
  • ダイヤフラム:EBT(鼓膜治療技術に基づく)
  • 感度:≥101dB(@ 1kHz)
  • 定格インピーダンス:32ohm±15%
  • 周波数応答:20Hz〜20kHz
  • 歪み:<1%101dB(@20μpa)
  • チャンネルの差:<1.5dB(@ 1kHz)
  • 定格電力:10mW
  • ケーブル:1.30mの取り外し可能なケーブル
  • プラグ:3.5mm 3ピンプラグ
  • 同梱物:KC09ヘッドセット、ヘッドフォンケーブル、チューニングイヤチップ、ボウルの形状のシリコンの耳のヒント、弾丸の形状のシリコンの耳の先端

ドライバー(音を出すスピーカーのような部品)については、メーカー資料によると「鼓膜の生体工学技術を応用した、厚さ2μの極薄ドライバー」を採用とのことです。

鼓膜の生体工学技術と言われても何のことかさっぱりわかりません。

ドライバーの振動板は、軽量でかつ剛性が高いことが理想的なので、各メーカーとも技術的に工夫をしてくるところです。OSTRYも頑張っているということなのでしょうね。

あとは、MMCXという汎用規格の端子を採用してケーブルの交換が可能というところです。このケーブル交換については、後で詳しく述べます。

OSTRY「KC09 MMCX」のメリット

最近のメインのイヤホンとして、ほぼ毎日持ち出しています。

形状はユニークです。かなり複雑な立体形状なのですが、どのような意図があってこのような形になっているのか不思議です。

形状で問題となるのは耳介へのフィッティングですが、私には全く問題ありませんでした。

耳の形は各個人により千差万別なので、イヤホンの形状によっては上手く装着できないというケースもあります。

このモデルは変わった形ですが、比較的多くの人に合うのではないかと思います。

ハウジング(筐体)は金属製(金属種は不明)で、表面仕上げはチタンコーティングとのことです。

ガンメタに近い鏡面仕上げで、ビルドクオリティは極めて高いと思います。定評ある国産メーカーにも劣りません。

フェイスパネル(装着した時に外側から見える部分)は、革張りとなっています。本皮ではないと思いますが、非常に珍しい仕上げです。

これは完全に装飾であって、機能的な意味はありませんが、見た目は悪くはありません。

それよりも個人的には、フェイスパネルのデザインの中に赤と青のポイントカラーをうまく入れ込んでいて、左右がわかりやすくなっていることが、実用的で秀逸だと思います。(一般的に赤が右チャンネルを表します)

総じてデザインについては、ちょっと変わっているけれど、結構かっこいいのではないか、というのが個人的な感想です。

この独特なデザインのため、このイヤホンは二種類の装着方法に対応します。これについては最後に説明します。

ケーブルは細身の布巻きで、絡みにくく扱い易い方だと思います。プラグ部分も汎用品ではなく、メーカーロゴの入った本体と同じ仕上げのものでこだわりを感じます。

音に関しては、低音が強めかつ緩めでひびきが過剰に感じます。高音は控えめで、キラキラした感じはありません。音の広がりは広い方です。

細かい音も出ているとは思うのですが、それよりも低音が全体にかぶってくる感じはあります。ヴォーカルは明瞭で元気に聴こえます。

OSTRY「KC09 MMCX」のデメリット

先に書いたように、高音は低音に比べるとどうしても控えめで、低音がかぶってくる感じがあり、繊細な女性ヴォーカルには向かないと思います。

明るくて力強いヴォーカルには合うと思います。高音の細かい音が聴こえにくいと感じるところがあります。

これは、このイヤホンの傾向なので欠点とは言えません。低音が強すぎてバランスが破綻していたり、歪みがひどいなどということありません。

私は最近中高音寄りのイヤホンばかり買っていましたが、今回はあえて異なる傾向のものを購入してみるつもりだったので、想定内です。

OSTRY「KC09 MMCX」の総合評価

私はしばらく低音がよく出るイヤホンは敬遠していたのですが、このイヤホンによって久しぶりに低音の魅力に気付かされた感じです。

これでスピッツを聴いてみたら、とても気持ちが良いのです。例えば「魔法の言葉」など聞いてみると、ベースとバスドラムを土台として、草野マサムネのヴォーカルが伸びやかに聴こえます。

やはりバンドサウンドはこうでなくっちゃなという感じの楽しさでした。

また、EDMもやはり低音がしっかり出ていると楽しく聴けます。例えば、Brennam Heart「We Come & We Go」のような曲には合いますね。

誤解ないように付け足しますと、私個人にとっては低音が非常に強いと感じるイヤホンですが、一般的にはこれくらいが普通と感じる人が多いかもしれません。

また、実は高音も細かい音まで出ているようです。相対的に低音が強いのですが、低音ばかりを無理やり強調したような安っぽい音ではありません。

実はこの1万円台には、2010年10月発売の超ロングベストセラー、米国SHURE SE215(及びSE215SPE)が君臨しています。(Amazonのレビュー数を見れば凄さがわかります)

私も所有しておりますが、このKC09は、SE215と比べても遜色ない音質を持っていると思っています。

OSTRY「KC09 MMCX」の口コミ・評判は?

OSTRY「KC09 MMCX」のネットでの評判を調べてみました。以下、良い口コミ、悪い・要望などの口コミをどうぞ。

良い感想や効果があった口コミ

  • きめ細かい中高音を柔らかくスムーズに鳴らします。驚きの表現力です。
  • 低音も含め、全体のバランスがとても良く、「ダイナミックレンジ」な印象を受けます。
  • シングルダイナミックドライバーの境地!と言いたくなるほど素晴らしい音です。
  • 響き方が自然で、まるでスピーカーを耳に近づけて聴いている様な感覚を覚えました。
    ライブ音源によっては、他のイヤホンより生音に近い感覚があります。
  • 商品説明の、「鼓膜の生態何ちゃらを何ちゃらして〜」といううたい文句は伊達ではなかったようです。自分の殿堂入りイヤホンになりました。

悪い感想や要望などの口コミ

  • 特になし

OSTRY「KC09 MMCX」の購入を考えている人へアドバイス

前述しましたとおり、装着の方法に二種類あると書きましたが、一つは普通に、耳孔に直に差し込んでケーブルは下に垂らす方法、

もう一つは上下逆さに耳孔に差し込んでケーブルを前側から耳介の上を回して後ろから下に下げる方法です。

後者の方法を耳掛け式もしくはシュア掛けと言います。

シュア掛けという呼称は先ほどのSHURE社に由来しますが、体を動かしてもイヤホンがずれにくい、タッチノイズ(ケーブルが服などに擦れて発する騒音)が生じにくいなどの利点があります。

KC09はどちらも可能というタイプですが、個人的にはKC09はシュア掛けの方が安定感があってよいと思います。

筐体が金属製で若干重さがあるのでその方が安定しますし、遮音性も確保できます。最初は慣れが必要ですが、別に難しいことはありません。

また、KC09はMMCX端子によるケーブルの着脱が可能なのですが、これにはケーブルが断線してしまっても、ケーブルのみ交換すればすぐにまた使えるというメリットがあります。

実はこのケーブルが交換可能であるということにはもう一つ音質的メリットがあります。

詳細は省きますが、線材が異なるケーブルに交換することによって、イヤホンの音が変わるのです。音質調整の目的でケーブルを交換することをリケーブルと言います。

KC09については、個人的にどうしても低音が強いことが気になっていたわけですが、ふと思い立って余っていたケーブルに交換してみました。

その結果微妙ではありますが、低音のひびきが抑えられタイトになり、中高音がぐっと前に出てくるようになり、高中低音のバランスが良くなりました。

また中高音の細かい音がより良く聞こえるようになり、きらびやかな感じもうまく表現してくれるようになりました。それでいて豊かな低音は健在ですので、個人的にはイヤホンのグレードがワンランク上がった感じで、私の好みに寄せることができました。

ただし、このケーブル単体の価格はKC09の価格の倍ほどもするものなので、ある意味反則技ではあります。

リケーブルの件は、少しマニアックな話になりますので、こんなこともあるんだと言う程度に読んでいただきたいと思います。

しかし、このことからも、KC09のポテンシャルの高さをご理解いただけるのではないかと思います。

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