ネッククーラーやSONYのレオンポケットのデメリットは?「使えない」という人の声と代用品

冷却関連

ネッククーラーがとても人気です。もともとは首元を冷やすために冷凍庫などで冷やしたタオルや、リングだったものが、ペルチェ素子の冷却プレートを利用した技術が取り入れられるようになり、飛躍的に冷却プレート付きのものが多く販売されるようになりました。

爆発的なヒット商品になったSONYのレオンポケット(REON POCKET)もペルチェ素子を利用した冷却プレート付きで非常によく考えられた商品で評判が良い反面、イメージと違った問った声も散見されます。

この記事では、ペルチェ素子の冷却プレートを使用した商品のメリットデメリットについて紹介していきます。

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ペルチェ素子の簡単な仕組み

ペルチェ素子は、電流が流れると片側が冷え、もう片側が熱くなる特性を持つ半導体素子です。これにより、片面を冷却し、もう片面を放熱することで冷却効果を得られます。

具体的には、ペルチェ素子に電流を流すと、熱が移動し、一方の面が冷たくなり、他方の面が熱くなるのです。この原理を利用して、ネッククーラーなどの冷却デバイスとして利用されます。

ペルチェ素子をネッククーラーに取り入れるとありがちなデメリット

放熱問題

ペルチェ素子は冷却効果を発揮する一方で、反対側に熱が溜まります。この放熱が効果的に処理されないと、冷却効果が低下し、逆に本体が熱くなります。特に、首元に直接接触するネッククーラーでは、この放熱が使用者に不快感を与える原因となります。

バッテリーの消耗

ペルチェ素子は冷却効果を得るために電力を消費します。これにより、長時間の使用には大容量のバッテリーが必要となり、バッテリーが重くなることがあります。重いバッテリーを首に掛けることは、長時間の使用において負担となり、肩こりや首の痛みを引き起こすことがあります。

冷却効果の限界

ペルチェ素子を使用したネッククーラーは、局所的な冷却効果を提供しますが、全体的な体感温度を大幅に下げることは難しいです。特に高温環境下では、ペルチェ素子の冷却効果が十分に発揮されず、涼しさを感じにくいことがあります。人間が涼しいと感じる主な要因は風による蒸発冷却であり、これが欠如しているためです。また、冷却プレートが肌に接触する部分は冷たさに慣れてしまい、効果が薄れることもあります。そのため、思ったよりも冷却効果が感じられないと思うユーザーも多いです。(つまり送風とセットでないと効果が発揮しにくい)

一般的なペルチェ素子をネッククーラーのデメリットは?

ペルチェ素子の冷却プレートを使ったネッククーラーの特徴は、バッテリー式で首回りを冷やすといったものになります。

主な購入者声を集めてみました。

冷却効果の限界

  • 思っていたほど冷たくない。特に暑い外ではあまり涼しさを感じない
  • クーラーの効いた部屋だと効果は感じられるが、外出用としては物足りない
  • 動き回っていると冷却効果が追いつかず、汗をかいてしまう
理由:ペルチェ素子は局所的な冷却効果を提供しますが、全体的な体感温度を大幅に下げることは難しいです。特に高温環境下では冷却効果が追いつかず、十分な涼しさを感じにくいことがあります。

放熱問題

  • 冷却プレートは確かに冷えるが、その反対側が熱くなる
  • 首に直接当たる部分が熱くて、むしろ不快に感じることがある
  • 放熱がうまくいかないと、逆に本体が熱くなってしまう
理由:本体が熱くなるのはペルチェ素子の特性です。放熱に関して十分に考えられた設計でないと、逆に本体の熱によって不快感が生じます。

バッテリーの消耗

  • ペルチェ素子は電力を消費するので、バッテリーがすぐになくなる
  • 長時間の使用にはモバイルバッテリーが必須で、持ち歩くのが面倒
  • バッテリーが重く、首や肩に負担がかかる
理由:ペルチェ素子は冷却効果を得るために多くの電力を消費します。これにより、長時間の使用には大容量のバッテリーが必要となり、持ち運びに負担がかかります。

冷却プレートの位置と接触不良

  • 冷却プレートが首にしっかり当たらないことが多い
  • 動いているとずれてしまい、冷却効果がほとんど感じられない
  • 首に正確に接触しないと、効果が低下する
理由:冷却プレートが首に正確に接触しない場合、冷却効果が低下します。動くことでプレートがずれやすく、効果を感じにくくなります。

騒音

  • 最大風量にするとファンの音がかなりうるさい
  • 静かな場所で使うときには気を使う
  • 周りの人にも迷惑かけそうで気が引ける
理由:冷却デバイスのファンは、冷却効果を高めるために強力に動作するため、騒音が発生します。特に最大風量時には音が大きくなりがちです。

デザインとフィット感

  • デザインは良いけど、重くて長時間つけていると首や肩が疲れる
  • フィット感がいまいちで、動くとズレやすい
  • 首に掛けていると重さが気になる
理由:重さやフィット感の問題は、デザインと素材の選定によるものです。長時間の使用で首や肩に負担がかかり、フィット感が悪いとズレやすくなります。

以上のようにネッククーラーの使い勝手としては、首に負担をかけたくないけど、長い時間連続で使用できるようにしないといけないです。ペルチェ素子は放熱処理も考えないといけないので、本体を軽くすれば、連続時間が短くなるし、本体が薄くなるので、本体自体が熱くなります。

これを改善するとなると、バッテリー容量を大きくして、且つ本体が熱くならないように厚みをもたせるとなると、バッテリーと本体の重さが首に負担になるという、結構無理ゲーのような相反する問題点に直面するのです。

次は人気のレオンポケットの場合も見てみましょう。

SONYのレオンポケット(REON POCKET)のメリット・デメリット

爆発的な人気を誇っているSONYのレオンポケットの最大のメリットは「軽量なデザインのため、持ち運びが簡単で、日常的に使える」です。

正直、スーツを着たビジネスマンや、学校などで利用する場合は、レオンポケットが最も最適なのは著者も認めるところです。日常的に、違和感なくさりげなく身につけられるのはさすがソニーです。

ですが、特にネッククーラーをつけているということを隠さなくても良いようなケースでは、デメリット面も考慮する必要があります。

主な問題点

  1. 放熱問題
    • 冷却プレート自体が熱くなるため、涼しさを感じにくくなる。
    • 放熱が首元や頭部に直接当たり、逆に暑く感じることがある。
    • 排熱によって首元が温まってしまう。
  2. バッテリー問題
    • バッテリーの持ちが悪い。長時間使用するにはモバイルバッテリーの接続が必要で、重さが首に負担をかける。
    • 最大出力で使用するとバッテリーの消耗が早く、持続時間が短い。
  3. 冷却効果の限界
    • 効果が冷えピタ程度で、30度以上の高温環境ではほとんど効果を感じない。
    • 冷却範囲が狭く、局所的にしか冷やせないため、全体的な涼しさを感じにくい。
    • 高価な割に、冷却効果が不十分。
  4. 設計および操作性の問題
    • スマホアプリがないと操作できず、本体だけでは操作できない。
    • 専用ウェアが必要な場合があり、汎用性に欠ける。
    • 装着感が悪く、動くと冷却プレートが肌から離れやすい。
  5. 使用環境の制約
    • 炎天下や高温環境では効果が薄い。エアコンの効いた室内でないと効果を感じにくい。
    • 屋外や運動中の使用には適していない。

結局どんなネッククーラーが良いの?

ネッククーラーを選ぶ際には、これまでのデメリットを払拭するような条件に基づいて選ぶことが重要です。以下の条件を考慮して選ぶことで、より快適な使用が期待できます。

おすすめのネッククーラーの条件

  1. バッテリーが本体と分離していること
    • 本体にバッテリーが内蔵されていないタイプを選ぶことで、首や肩にかかる重量を軽減し、長時間の使用でも負担が少なくなります。
  2. 放熱の工夫がされていること
    • ペルチェ素子の放熱が体に直接触れないように設計されていること。例えば、放熱部分に厚みを持たせるなどして、冷却プレートと放熱部分がしっかりと分離されていることが望ましいです。
  3. 冷却効果が高いこと
    • 冷却プレートが首にしっかりと接触し、効果的に冷却するデザインであること。また、冷却効果が高く、長時間持続することも重要です。
  4. 操作性が良いこと
    • スマホアプリがなくても本体だけで操作が可能なこと。直感的な操作ができ、簡単に温度や風量を調整できることが求められます。
  5. フィット感とデザイン
    • 長時間使用しても疲れにくいフィット感があり、デザインがシンプルであること。動いてもずれにくく、しっかりと首にフィットすることが重要です。

ペルチェ素子プレート付きのネッククーラーならコレ

このネッククーラーは、ペルチェ素子を利用した冷却プレート付きのUSB給電式です。

冷却プレート付きのネッククーラーのデメリット部分をかなり潰した設計になっています。

デメリットを克服する工夫

  • 放熱問題 アルミニウムブロックによる効果的な放熱設計により、冷却プレートが長時間使用しても熱くならず、快適な使用が可能です。また、本体自体の厚みをもたせているので、本体が熱くなり、熱気が首や顔にかかるということがないです。
  • バッテリーの消耗 外部のバッテリーや、USB給電を採用することで、本体の重さ軽くなり、首の負担が軽減されます。
  • 冷却効果の限界 3つの冷却プレートにより、冷却範囲を広げ、より効果的な冷却を実現。局所的な冷却だけでなく、全体的な体感温度を下げることができます。
最大のポイントとして、USB給電だということ。これは賛否がかなりあります。人によってはメンドクサイと思うところですが、分離することで首回りの負担軽減、本体が熱くなることを防ぎます。

ただし、このネッククーラーはいろんなところから販売されてる商品です。料金も微妙に違い、セット内容も違います。一番の特徴としてはバッテリーの有り無しと、容量です。

バッテリー無しの本体のみ、6980円の500円引きの6480円で購入できます。

⇒本体のみ

セットの場合は10000mAhと30000mAhのモバイルバッテリー付きのものは以下になります。

10000mAhセット ¥7,980-500円引き

外気温より最大-17℃冷やす 、稼働時間約3H。弱モード:外気温より最大-13℃冷やす 、稼働時間約4H。

30000mAhセット ¥9,380-2500円引き

外気温より最大-16℃冷却 、稼働時間約8~10H。弱モード:外気温より最大-11℃冷却、稼働時間約12~14H。

こうなるとモバイルバッテリー付きが良い、しかも30000mAhがお得だと思うかもしれませんが、待ちましょう。

このモバイルバッテリーはホントにオマケ程度です。品質はかなり悪いと考えてください。正直数値通りではないです。

また、30000mAhがお得だと思うかもしれませんが、持ち歩きするにはかなり重いです。ポケットにいれておいても、ズボンがズリ下がるレベルで邪魔です。

なので、購入する場合はバッテリーはオマケ程度と割り切って買うことをお勧めします。

まとめ

いかがでしたか?

今流行りのペルチェ素子プレート付きのネッククーラーを買おうと鬼のように調べていたら、いろいろと問題点も多いことが分かったので、シェアするような記事を書いてみました。

私がお勧めするUSB給電のものも、分離して持ち歩くのがメンドクサイという人には不評かもしれまんが、ペルチェ素子プレートの特性を考えると片面が熱くなるので、適当に買うと不満が残る結果になります。

自分の使うシーンに合わせて最適を選んでくださいね。

とここまで書いていてなんですけど、会社や学校で使うなら、一番SONYのレオンポケットがお勧めです。価格は高いですけどね。

安くならんかなぁ・・

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