【使ってみた・レビュー】マキタ18V仕様|Kachiari 充電式剪定ばさみ KA-5|開き口25mm

はさみ

今回紹介するのは、Kachiari 充電式剪定ばさみ KA-5です。

Kachiari 充電式剪定ばさみ KA-5をAmazonで見る

開き口は最大25mmで、家庭の庭木なら十分に対応できる使いやすいサイズ感です。価格も4,000円台〜5,000円ほどで手が届きやすく、初めて電動剪定ばさみを導入したい方にも向いています。

同じくマキタの18Vバッテリーで使える充電式せん定ハサミ「UP181D」というモデルもありますが、こちらは標準小売価格(税別)で59,800円。Kachiariと比べると10倍以上の価格差があります。

Kachiariは多くの商品を自社工場で製造しているのが強みですが、今回の充電式剪定ばさみ KA-5は協力会社の製造です。それでもコスパが良いという評判があり、価格以上の価値があるのか気になるところです。

この記事では、仕様や機能、実際の使用感についてまとめていますので、購入を検討している方の参考になればと思います。

スポンサーリンク

Kachiari 充電式剪定ばさみ KA-5の特徴とスペック

■ ブラシレスモーター採用でパワフル・長寿命

KA-5はブラシレスモーターを搭載しており、パワーの立ち上がりが早く、太めの枝でもスパッと切れる力があります。摩耗しにくく耐久性も高いため、従来のブラシモーターと比べて長く使える点もメリット。
さらに放熱性もよく、連続作業でも熱がこもりにくい設計になっています。

■ マキタ18Vバッテリーに対応

BL1830・BL1850・BL1860 など、手持ちのマキタ18Vバッテリーがそのまま使えるため、既にマキタ製品を持っている人にとっては大きな利点です。
メーカー側からバッテリーは付属しませんが、その分コストを抑えられ、互換性の高さが魅力です。

■ 最大25mmまで切れる開き口

刃の開き幅は 20~25mm
細い枝から果樹の太枝まで幅広くカバーでき、全開モードにすれば最大25mmまで対応できます。家庭の庭木剪定だけでなく、果樹農家・プロの現場でも使えるスペックです。

■ SK5刃採用で切れ味が良い

刃には切れ味と耐久性に優れた SK5鋼 を採用。
替刃交換ができる構造になっており、長期間の使用でもメンテナンスしながら使い続けられる点が魅力です。

■ 半開/全開の2モードで効率アップ

枝の太さに合わせて「半開モード」「全開モード」を切り替え可能。
細枝ばかりの作業なら半開モードでスピードアップ、大枝は全開モードで確実に切断できるなど、無駄なバッテリー消費を抑えつつ効率よく剪定できます。

■ コードレス&軽量で作業しやすい

重さは 約1.31kg
ハンドルは滑りにくい加工がされており、片手でもしっかり保持できるため、長時間の剪定でも疲れにくく作業がしやすいモデルです。
コードレスなので取り回しが良く、庭でも畑でも場所を選びません。

■ 収納ケースや工具が付属

六角レンチ、砥石、L型ボックスレンチ、収納ケースがセットになっており、届いてすぐに使い始められます。メンテ用品が付いているのもポイントです。

■ Kachiari 充電式剪定ばさみ KA-5|スペック表

項目 内容
型番 KA-5(SK-5替刃採用)
開き口 約20〜25mm
刃素材 SK5鋼
本体サイズ 約 32.79 × 24.9 × 8.7 cm
重量 約 1.31kg
モーター ブラシレスモーター
対応バッテリー マキタ18Vシリーズ(BL1830/BL1850/BL1860 など)
付属品 収納ケース/六角レンチ/砥石/L型ボックスレンチ
生産国 中国
スタイル 充電式剪定ばさみ KA-5(工具本体のみ)

実機レビュー

充電式剪定ばさみ KA-5を見ていきます。

商品は付属のケースに入っています。

kachiariの特徴でもありますが、余計なオプション類は付けず、必要最低限の道具だけが同梱されています。ケースを開けると、本体・六角レンチ・砥石・L型ボックスレンチのみ。

ケースそのものは正直オマケ感が強く、安っぽさはあります。

ただ、ないよりは絶対あった方が良いですね。保管もしやすいし、移動の時にもまとまるので便利です。

■ 本体をチェック

では、本機を見ていきます。

kachiariの電動工具は全体的にラバー加工がしっかりしていて、この充電式剪定ばさみも同じくグリップが滑りにくく持ちやすい設計です。

プラスチック部分も高級感はありませんが、チープすぎる感じはなく、価格帯を考えると十分許容範囲。継ぎ目が雑だったり、歪みがあったりということもありません。

刃の精度も問題なし。

歯の噛み合わせも良く、ぱっと見で「これは切れそうだな」という印象です。Amazonレビューでも「切れ味が良い」という声が目立ちましたが、この時点でその理由は納得できます。

■ バッテリー装着・動作チェック

バッテリーを装着し、動作確認します。

  • グリップを2回押す → ロック解除で刃が開く
  • グリップを握る → 握った分だけ刃が開閉
  • 長押し → 刃の開いた/閉じた状態のどちらでも電源OFF可能

操作性はとてもシンプルで、特に迷うところはありません。反応も早く、引っかかりやモタつきもなし。

使ってみた

実際に枝を切っていきます。

● 2cmの枝

2cm程度だと、刃がしっかりと包み込むようにハマります。

スペック上は25mmまで切断可能なので、このあたりは余裕。

実際、サクッと切れました。かなり快適です。

● 2.5cm(25mm・スペック上限)

KA-5の最大切断径は25mmなので、ちょうど上限の太さ。

刃も問題なく入りますし、こちらもスパッと切れます。

Amazonのレビューでも「25mmまでなら余裕」という声がありましたが、まさにその通りで気持ちよく切れました。

● 4cmの太い枝(スペック超過)

今度は4cm。さすがにスペックオーバーなので、刃が全く入りません。

当然、一発では切れませんが、当たった部分の切れ味自体は良く、方向を変えながら4回ほどで切断できました。

「太い枝も力でいける」と書いているAmazonレビューがありましたが、これはあくまで刃が噛む部分だけ。

25mmを超える枝はどうしても分割切りになりますね。

● 竹(25mm以下)

今回は近くの林にある細い竹を切るのにちょうど良かったので試してみました。

これはもう…気持ちいいほどスパスパ切れます。

本当に1秒もかからないレベルで切れるので、今までレシプロソーで切っていたのが馬鹿らしくなるぐらい。

ただし、切れすぎて危ない。
調子に乗ってザクザクやると手を巻き込みそうになるので、ここは本当に注意が必要。

根元で切って、さらに短くする作業も簡単なので、処分が一気にラクになります。

気づけば1時間で500回くらい竹を切ってました。

Amazonレビューに「本体が熱くなる」という声がありましたが、確かに連続使用すると温かくなってきます。ただ、「持てないほど熱い」まではいきません。
ブラシレスモーター搭載なので耐久性はありますが、長時間連続で負荷をかけすぎるのは避けた方が良さそうですね。

バッテリー(18V)はほとんど減っていませんでした。
なので、剪定用途なら2.0Ahなどの軽いバッテリーの方が扱いやすいかもしれません。

● 刃が途中で止まる場合

固い枝だと、途中で刃が止まることがあります。
これはAmazonレビューにもあった現象ですが、無理に横にこじると刃の噛み合わせがズレて切れ味が一気に落ちます。

止まったらそのまま上方向(縦方向)に抜くのがポイント。
この癖をつけておかないと、刃が早くダメになりそうです。

■ 使ってみた感想

正直、ここまで快適とは思っていませんでした。
特に竹の作業効率は異常。手作業がアホらしくなるレベルです。

ただ、今回のモデルは開き幅25mmのタイプ。
自分の用途に合わせて、より太い枝を切るなら開口が大きいモデルも検討した方が良いですが、大きさが増すと本体も重くなるのでバランスが大事ですね。

Kachiari 充電式剪定ばさみ KA-5をAmazonで見る

動画収録しました

開封の模様や、実際に枝を切った状況を収録しました。

Amazonの評価は?

Amazonのレビューは購入者の生の声が集まるため、製品の実力を知るうえでとても参考になります。ただ、中華系の商品は評価が不自然に高くなるケースもあり、すべてをそのまま鵜呑みにするのは少し危険です。そこで今回は、Kachiari 充電式剪定ばさみ KA-5のレビューの中でも、実際に使っている様子が具体的に書かれているものや、メリット・デメリットの両面に触れているものを中心にピックアップしました。評価の点数だけでなく、どんな場面で役立っているのか、どこに不満があるのかという「中身」を重視しながら整理しています。

■ 良い評価(ポジティブ)

  • ケース付きで価格以上の内容。バッテリーの持ちも良く、2cm超の枝でも軽く切れて作業が非常にラク。
  • ブドウや庭木の剪定に一日使っても純正5Ah/6Ahバッテリーなら持ち、指への負担がほとんどなく快適に作業できる。
  • 切れ味が良く、太めの枝でもスムーズに切断できる。バッテリーの持続も十分。
  • 25mmまでサクッと切れてパワーもあり、庭仕事を効率化できる。多少の重さや安全スイッチの慣れは必要だが総合的に満足度が高い。
  • ハンド鋏では疲れていた剪定作業が大幅に軽くなり、手首への負担も少なく長時間作業でも楽。
  • 不具合があっても問い合わせ後すぐ対応してくれ、サポートが丁寧。
  • 起動に慣れは必要だが、切れ味・スピードともに優秀。大量の枝処理も素早く終わる。
  • コードレスで取り回しが良く、電源コード切断の心配がなくなった。18Vバッテリーの互換性も便利。
  • ブラシレスモーターで力強く切れる。長柄の鋏よりも数倍速く作業が進む。
  • 畑や庭の剪定が一気に楽になり、作業が面倒に感じなくなった。後継機にも期待したい。
  • バッテリー装着でも重さは気にならず、切れ味も十分。肘に負担がある人でも扱いやすい。
  • 太い枝も難なく切れ、コスパが高い。安全装置がないので取り扱いは注意が必要。
  • 主要部品はしっかりした構造で、本体も軽くグリップが細めで握りやすい。切断スピードも速い。

■ 悪い評価(ネガティブ)

  • グリップ部分が熱くなることがあり、長時間の連続使用は控えたほうが良い。
  • 耐久性はまだ不明で、使い続けた際の刃の摩耗や本体のガタつきがやや心配。
  • 本体と付属ケースの形状が合わず収まりが悪い。起動まで少し時間がかかる点も気になる。
  • トリガー操作で開閉の反応が安定せず、思った通りに動作しない時がある。
  • 長時間の使用でグリップが非常に熱くなり、素手では持てないレベルになることがある。
  • 最初は動きが不安定だったが、しばらく使ううちに正常になった。
  • 角度や向きによって刃が反応しない場合があり、安全装置なのか仕様なのか判断しづらい。
  • バッテリーカセットが固く、装着に手間取り削って調整したという声もある。
  • パワーがやや物足りないと感じる場面がある。

マキタ純正品との比較

マキタにも充電式せん定ハサミ UP181Dという機種が販売されています。

Kachiari 充電式剪定ばさみ KA-5と何が違うのか、スペック比較をしてみました。

項目 Kachiari 充電式剪定ばさみ KA-5 マキタ 充電式せん定ハサミ UP181D
最大切断径 φ25mm φ30mm
適合バッテリー マキタ18V互換(別売) マキタ18V純正(別売)
モーター ブラシレスモーター ブラシレスモーター
本体質量 約1.31 kg 1.1kg (BL1820B装着時)
価格 (参考) 約4,488円 59,800円 (税別)
機能 開き口2段階切替 開口角4段階切替、切込み深さ調整、防滴・防じんアプト
付属品 収納ケース、六角レンチ、砥石、L型ボックスレンチ 六角棒スパナ2.5/4、ボックスレンチ13、砥石、ホルスタ、油差し

スペック表だけでは見えてこない、それぞれの製品の重要な項目を一つずつピックアップして解説します。

1. 最大切断径:作業効率を左右する「太さ」の限界

剪定ばさみを選ぶ上で最も重要なのが、どれだけ太い枝を切れるかという「最大切断径」です。ここには明確な違いがあります。
  • Kachiari KA-5φ25mm
  • マキタ UP181Dφ30mm
マキタのUP181Dの方が5mmだけ太い枝まで対応できます。この5mmの差は結構大きいですよ。庭木の剪定がメインなら25mmで十分なことが多いですが、果樹園での作業や、たまに太めの枝を処理したい場合は、30mmまで対応できるマキタの方が安心感があります。

2. バッテリー適合性:互換品か、純正の安心か

どちらも「マキタの18Vバッテリーが使える」という点では共通しています。
  • Kachiari KA-5マキタ18Vシリーズ互換
    • 便宜上「互換品」と記載していますが、マキタバッテリーで動作します。純正品ではない互換バッテリーは、当たりハズレが多く、故障リスク、保証の有無については慎重に確認する必要があります。価格の安さと引き換えのリスクですね。
  • マキタ UP181D純正18Vバッテリー対応
    • こちらは当然ながら「純正品」です。マキタが公式に動作保証しているため、本体とバッテリーの組み合わせによるトラブルは極めて少ないでしょう。すでに300モデル以上のマキタ製品で使えるという圧倒的な互換性は、大きな強みです。

3. 価格:性能か、コストパフォーマンスか

ここは最も分かりやすい違いですね。
  • Kachiari KA-5約4,488円(セール価格)
  • マキタ UP181D59,800円(税別)
価格差はなんと10倍以上! Kachiariの圧倒的な安さは魅力的です。「まずは電動剪定ばさみを試してみたい」という方には手が届きやすい価格です。
一方、マキタ純正品は非常に高価です。プロの農家さんや、長く安心して使いたい人向けの投資と言えるでしょう。

4. 本体質量:作業負担に関わる「軽さ」

長時間の作業では、本体の重さが疲労度に直結します。
  • Kachiari KA-5約1.31 kg
  • マキタ UP181D1.1 kg(バッテリBL1820B装着時)
マキタの方が200gほど軽量です。カタログスペック上の話ですが、この差が作業終盤の腕の疲れに影響してくるかもしれません。マキタは「軽量1.1kg」を売りにしているだけあり、取り回しの良さを重視しているようです。

5. 機能性と安全性:使い勝手の細かな配慮

  • Kachiari KA-5
    • 開き口が20〜25mmの2段階切替可能。
    • 1分放置で待機モード(刃は開いたまま)、3分放置で電源オフ(刃は開いたまま)になる安全機能付き。
  • マキタ UP181D
    • 開口角を4段階(φ10, 18, 25, 30mm)に細かく調整可能。
    • 刃を閉じた状態で停止する「待機モード」や、刃物研ぎ後の「切込み深さ調整機能」など、より現場での使い勝手を考慮した細かい設定が可能。
    • 防滴・防じん「アプト」仕様で、屋外作業での耐久性が高い点もポイントです。

結論:結局どちらを選ぶべきか?

結論として、おすすめは以下の通りです。
◆ Kachiari KA-5がおすすめな人
  • とにかく初期費用を抑えたい方
  • マキタバッテリーをすでに持っていて、気軽に試したい方
  • 切断径25mm以下がメインで、使用頻度がそれほど高くない方

Kachiari 充電式剪定ばさみ KA-5をAmazonで見る

◆ マキタ UP181Dがおすすめな人
  • プロの農家さんや造園業者さん
  • メーカー保証や製品の信頼性を重視する方
  • 太めの枝(30mm近く)を頻繁に剪定する方
  • 防滴・防じん機能など、長く使える高品質な道具を求める方
どちらもブラシレスモーター搭載でパワフルなのは共通ですが、圧倒的な価格差があります。この価格差が妥当な品質や機能性がマキタにあるのかと言えば、そこまではないかなと感じています。
気持ちでは開発コストや安全性などマキタの努力を応援したいんですが、この価格差はいかんともしがたく魅力的ですね・・・。

まとめ

Kachiari 充電式剪定ばさみ KA-5は、価格の手頃さと扱いやすさが魅力のモデルでした。最大25mmまで切れるパワーに加えて、開き幅の切り替えや待機モードなど、実用的な機能がしっかり押さえられています。マキタ純正品と比べると、耐久性や細かな調整機能ではやはり差がありますが、「まずは電動の剪定ばさみを使ってみたい」「家庭の庭木をラクに管理したい」という方なら十分すぎる性能だと思います。

コストを抑えつつ、作業の効率を上げてくれるのがこのKachiari KA-5の良いところですね。
また、今回紹介したAmazonのレビューを見る限り、実際に購入した方の満足度も高く、日常の庭仕事で役立っている様子が伝わってきます。

実機レビューについては、別の日に詳しく追加していく予定ですので、そちらも参考にしてもらえれば使い心地のイメージがより掴みやすくなるはずです。

電動剪定ばさみを導入するだけで、剪定作業の負担がぐっと減ります。用途や予算に合わせて、自分に合った一台を選んでみてくださいね。

error: このコンテンツはコピーは禁止されています
タイトルとURLをコピーしました