本日紹介するのはロードバイクのドロップハンドルに取り付けできるハンドルカバーになります。
商品は中華製のCXWXCという自転車のパーツやアクセサリーを取り扱っているメーカーになります。
ロードバイクは特にスピードが出るので、分厚いグローブをしていても外気温が5度以下になってくると常に晒される風の影響で手先が痛くなるほど冷たくなることがよくあります。
最初、0度以下でも風を通さないようなグローブを物色していたんですが、やはり手先の冷えはなかなか解消されないと思い、ドロップハンドルに取り付けるカバーを購入することに決めました。
そもそもグローブが分厚くなると、操作性が悪いのもあったので僕にとってはベストチョイスでした。
手先の冷えに悩んでいる自転車愛用者は是非ご覧ください。
CXWXC ハンドルカバーの商品情報
では、まずCXWXC ハンドルカバーがどのようなものか紹介していきます。
CXWXC ハンドルカバーは全部で5種類ある
CXWXCのハンドルカバーは、一見すると同じように見えますが、実は用途別に5種類が用意されています。

今回の記事ではドロップハンドル用を前提にしていますが、まず全体像を整理しておきます。
ノーマルハンドル対応が
A(通常タイプ)
E(電熱タイプ)
ドロップハンドル対応が
B(通常タイプ)
D(ストライプ柄・防風重視)
F(電熱タイプ)
この中で、AEはノーマルハンドル用なので今回は除外。
ドロップハンドル用の B・D・Fの3択 になります。
今回選んだのは「D:ドロップハンドル対応(ストライプ柄)」
私が選んだのは、
Dタイプ(ドロップハンドル対応・ストライプ柄) です。
見た目はカーボン柄のようなツルっとした表面素材で、触った瞬間に「これは風を通しにくそうだな」という印象を受けました。
実際、CXWXCの中でも
防風性能が高いのがこのDタイプ とされています。
一方で、よく売れているのはBタイプ。
Bは中綿がやや多めで、全体的に“ふんわり暖かい”方向性。
対してDは、
「中綿量よりも、風を止めることを優先したタイプ」
という位置づけです。
0度前後のライドでは、
✔ 風を遮れるかどうか
✔ 指先に冷気が直接当たらないか
この2点がかなり重要なので、今回はDを選びました。
電熱タイプ(F)を選ばなかった理由
ドロップハンドル用には、電熱タイプのFもあります。
正直、購入前は少し迷いました。
ただ、実際の使用シーンを考えると、今回は見送りにしています。
というのも、
0度以下になると、こちらの地域ではすでに雪が積もっていることが多く、ロードバイク自体に乗れないケースがほとんど。
逆に、
0度前後で路面が問題ない日であれば、
ハンドルカバーだけで十分に指先は守れます。
ロードバイクは走っているうちに体が温まるので、
電熱があると「逆に暑い」「スイッチ操作が面倒」と感じる場面も出てきそうだな、という判断でした。
CXWXC ハンドルカバー(Dタイプ)の基本スペック
今回レビューするDタイプの基本情報はこちらです。
サイズはフリーサイズ。
ドロップハンドル専用設計なので、ロードバイクやドロップ仕様のクロスバイクに対応。

表面素材はツルっとした防風性重視の生地で、
冷たい風をしっかりブロックしてくれます。
また、
・軽いはっ水加工あり

・リフレクター付きで夜間の視認性アップ

と、冬ライドに必要な要素は一通り押さえられています。
完全防水ではありませんが、雪や軽い雨程度なら問題ないレベルです。
CXWXC ハンドルカバーのレビュー
それでは実際に使ってみた様子を書いていきます。
開封してみた
Amazonで注文したところ、即日到着しました。
ちょうどクリスマス前ということもあり、紙テープが少しデコられていて、ちょっとほっこりします。

ダンボールを開封すると、中にはハンドルカバーが入った袋がひとつ。

袋自体はかなり軽く、開けてみると中身は本体のみで、説明書などは入っていませんでした。
この袋、地味に良いなと思ったのが密閉できる構造になっている点。
シーズンオフの保管時に乾燥剤を入れて使えそうなので、なかなか考えられています。

取り出したハンドルカバーはこんな感じです。

左右セットですが、左側のカバーにくっきりとした凹みがありました。

保管時に曲げられていたのか、上に重い物が載っていたのかは分かりませんが、正直あまり気持ちのいいものではありません。
ここは後ほどカスタマーサポートに連絡してみます。(※後述)
今回選んだのはDタイプなので、表面はツルっとした防風性重視の素材。
カーボン柄になっていて、見た目は思ったより安っぽさはなく、雰囲気的にも悪くありません。
内側はメッシュ構造になっていて、その中にアルミの防風素材、さらに内側に中綿という三層構造。
Amazonのレビューでも「完全防風ではないが、風が入らない」という声が多かったですが、構造を見ると納得です。

ハンドルへの固定はマジックテープ式。

間口側にもマジックテープがありますが、ここは必ずしも固定しなくても使えそうです。
汎用性を考えると便利ですが、マジックテープ自体が両面テープ固定なので、長期使用で剥がれないかは少し気になるところ。
縫製は「すごく丁寧」というほどではありませんが、雑という印象もありません。

全体的に価格相応。表面の凹み以外は特に問題なし、という印象です。
取り付けてみる
さっそくロードバイクのドロップハンドルに取り付けます。
説明書はありませんが、取り付けは感覚的にすぐ分かります。


バーエンド側から通して、最後にマジックテープで固定するだけ。

注意点としては、ブレーキレバー周り。
引っかかった状態で無理に引っ張ると、中のメッシュ部分を破きそうなので、ここは慎重に。

グローブを装着して、実際に手を突っ込んでみました。
間口はややタイトめで、伸縮性はありませんが、狭すぎるというほどでもありません。



私が使っているのは15℃対応のグローブで、厚みは控えめ。
手も小さい方なので出し入れに不便は感じませんでしたが、
手が大きい方や真冬用の厚手グローブだと、少し引っかかりを感じるかもしれません。
この点はAmazonのレビューでも意見が分かれている部分ですね。
実際に使ってみた
この日は気温12℃ほど。
正直、真冬レビューとしては微妙な条件ですが、まずは試してみます。
今回は
・15℃用グローブ
・100均の毛糸手袋
・ほぼ素手(夏用グローブ相当)
この3パターンで試しました。
まずは15℃用グローブで20分ほどライド。

結果は…当たり前ですが、まったく寒くありません。
12℃でもロードバイクでは走行風で手が冷えがちですが、
ハンドルカバーがあるだけで、その悩みが完全になくなります。
むしろ、長時間だと少し汗ばむくらい。
次に100均の手袋。

これも走る前から「いけるな」と思っていましたが、予想通り問題なし。
カバー内で空気が温まり、そのまま保たれる感覚があります。
最後はほぼ素手。
写真のようにインナーが袖に親指を通すタイプなので、厳密には素手で刃ないですが、夏用グローブを履いているのと同じ感じです。

峠を登った先での撮影だったので、外気温は8℃前後。
それでも問題なく、10℃くらいなら夏用グローブでもいけそうという印象でした。
Amazonレビューで多かった
「風を防ぐだけでここまで違う」
という意見は、実際その通りだと感じました。
操作性について
操作性については、慣れれば特に問題ありません。
最初は同じポジションを続けていたせいか、手が少ししびれましたが、
カバー内で握り方を変えたり、位置をずらしたりできるようになると解消されました。
蒸れてきたときも、バーを持つなどして調整できます。
ただし、手の位置を変える際はブレーキ操作が一瞬遅れがちになるので、
道路状況を見て安全なタイミングで行う必要はあります。
雨の防水性は?
使用中にちょうど雨が降ってきましたが、
新品ということもあり、しっかり弾いていました。

ただし、長期使用で防水性は落ちると思うので、
定期的にシリコンスプレーなどで表面をコーティングすると良さそうです。
その他の注意点(劣化について)
Dタイプは表面がカーボン調で防水性も高いですが、
この手の素材は長く使うと剥げます。
実際、私が使っている同系素材のツールボックスも、3年ほどで剥げてきました。

ただ、あちらは通年使用なので、冬季限定・保管をしっかりすれば劣化はかなり遅らせられるはずです。
シーズンオフは乾燥剤を入れて保管するのがおすすめ。
劣化が気になる方は、表面が布素材のBタイプを選ぶのもアリだと思います。
中綿量はBの方が多く、防寒性能自体は大きく変わらない印象です。
また、内側のアルミ素材もいずれは加水分解します。
これも保管次第で寿命はかなり変わります。
結果的には大満足
細かい注意点はありますが、
防風・防寒性能に関しては期待以上でした。
追記:0℃ライドでの性能
外気温0℃で追加レビューです。

外気温0℃で追加レビューです。
霜が降りていて、風もかなり冷たい条件。
この日は15℃用グローブで走りましたが、結論はまったく問題なし。

とにかく風を防いでくれるのが大きいですね。
ヒーター内蔵モデルもありますが、
0℃前後なら非電熱タイプで十分だと思います。
霜焼けになりやすい体質の私でも大丈夫でした。
むしろ次は足先の対策を考えたいところです。
追記:サポート対応
ハンドルカバーを開封した際、表面に凹み跡が付いていた件について、カスタマーサポートに連絡してみました。
その結果、新品への交換、もしくは少し割引した価格での提供という2つの選択肢を提示してもらい、問題なく対応してもらえました。
Amazon経由で日曜日に連絡しましたが、その日の夜には返信があり、対応はかなり迅速です。
こういった初期不良やクレームに対しても、メーカーとして真摯に対応してくれる販売者なので、その点は安心できると感じました。
動画収録しました
開封から取り付け、実走レビューまで、一連の様子を動画で収録しています。
気になる方はそちらも参考にしてください。
CXWXC ハンドルカバーのAmazonの評価は?
CXWXCのハンドルカバーはAmazonでもレビュー数が多く、評価も全体的に高めです。
ただし、ノーマルハンドル用・ドロップハンドル用、さらに電熱モデルなど複数のタイプの評価が混在しているので実際に参考にするなら、購入しようと思ってるタイプの評価を参考にしましょう。
ここではその中から、ドロップハンドル対応モデルを実際に冬場に使用したレビューを中心に、内容が具体的なものだけを抜き出して整理しています。
良い点だけでなく、使ってみて分かる注意点も含めて見ていきます。
良い評価(信頼できる内容)
- 風をほぼ完全に遮断でき、素手や薄手グローブでも指先が痛くならない
- 0℃前後のライドでも十分暖かく、一般的な冬用グローブより快適
- 走行中に体温で内部が暖まり、長時間でも手の冷えを感じにくい
- 防寒性能が高く、関東以南の冬なら電熱なしでも問題ない
- 厚手グローブ不要になり、ブレーキや変速操作がしやすくなる
- 手袋の着脱が不要になり、通勤や信号待ちでのストレスが減る
- 多少の雨や雪なら走行中に手が濡れにくい
- 見た目は好みが分かれるが、実用性は非常に高い
- ロードバイクでもブラケットポジションでの操作性は問題ない
- 冬場のロングライドや早朝ライドで「手だけ寒い」問題が解消された
- 取り付け・取り外しが簡単で、気温に応じて使い分けしやすい
- 他社製ハンドルカバーから乗り換えて、保温性が明らかに向上した
- 冬の通勤・デリバリー用途では特に満足度が高い
- 電熱タイプは使わなくても十分暖かく、補助的に使える
- 薄手の夏用〜秋用グローブで冬を乗り切れるようになった
悪い評価・注意点(購入前に知っておくべき点)
- 下ハンドルは基本的に使えなくなる
- 手の出し入れがしにくく、緊急時の動作に不安を感じる人もいる
- 内部スペースがやや狭く、圧迫感を感じる場合がある
- 変速機やブレーキの位置調整が必要になるケースがある
- ベルやバーエンドミラーが使えなくなる場合がある
- 雨天時は完全防水ではなく、長時間の雨では浸水することがある
- ハンドル側から隙間風が入る場合があり、工夫が必要なことがある
- 電熱タイプは電力消費が大きく、バッテリー管理が必要
- 電熱線の位置によっては指全体が均一に暖まらない
- 気温が高めだと暑くなりすぎ、蒸れることがある
- 見た目を重視する人には向かない
- セミアップハンドルや特殊形状のハンドルには適合しにくい
- 個体差でファスナーなどの初期不良報告がある
- 真冬の氷点下では、過信すると寒さを感じるケースがある
まとめ
CXWXCのハンドルカバーは、Amazonの評価どおり防風性能の高さが一番の強みだと感じました。
実際に使ってみても「完全防風ではないが、風が入らない」というレビュー表現はかなり的確で、走行中に内部の空気がしっかり保たれるため、気温が低くても手が冷えにくいです。
今回選んだDタイプは、防風性を重視したツルっとした表面素材で、見た目も比較的スッキリしています。
中綿量はBタイプの方が多いようですが、ロードバイクのように走行中の風を受け続ける乗り方では、中綿よりも防風が効くという印象でした。
操作性や見た目については好みが分かれる部分はありますが、
「冬のライドで指先の冷えをどうにかしたい」
「分厚いグローブを重ねたくない」
という人には、かなり実用的な選択肢だと思います。
電熱モデルもラインナップされていますが、0℃前後までであれば非電熱タイプで十分。
むしろロードバイクの場合、走っているうちに蒸れることもあるので、シンプルな構造の方が扱いやすいと感じました。
細かい注意点や劣化の話はありますが、価格を考えると十分納得できる内容です。
冬場の防寒対策として、グローブの延長ではなく「風を遮る」という発想のアイテムとして、かなり満足度は高いですね。
