マキタ18Vユーザー必見!Kachiari 充電式丸のこ KA-16(150mm)は使えるのか徹底レビュー

電気マルノコ

今回紹介するのは、Kachiari 充電式丸のこ KA-16(150mm)です。

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一般的に丸ノコといえば165mmや125mmが主流ですが、この150mmというサイズは少しニッチな部類です。その分、軽さと取り回しの良さが際立つため、DIYユーザーや内装・リフォーム系の職人さんが「サブ機」として使うケースも多いカテゴリーです。特に、2×4材のカットや棚板の加工など、小回り重視の作業にはピッタリのサイズ感だったりします。

KA-16はその中でも、本体約1.95kgと軽量で、扱いやすい重量バランスが魅力です。マキタ18Vバッテリー互換で使えるので、すでにマキタ工具を揃えている方なら本体だけで導入できます。価格も7,000円台と手が届きやすく、「とりあえず一台欲しい」という層にも刺さるモデルですね。

ライバルは、マキタやハイコーキ、京セラなどの軽量コードレス丸ノコ。とはいえ純正は本体だけで2万円前後が一般的なので、Kachiariの価格帯はかなり攻めた設定になっています。

この記事では、KA-16の仕様や特徴、実際に使ってみた時の感触、そしてAmazon評価までまとめています。小型丸ノコを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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Kachiari 充電式丸のこ KA-16の特徴とスペック

まずは、KA-16がどんな丸ノコなのか、基本的なポイントを整理しておきます。
150mmという少し珍しいサイズではありますが、そのぶん小回りが利き、DIY用途にはちょうどいいバランスのモデルです。

■ アウターローターブラシレスモーター搭載

KA-16の大きな特徴は、アウターロータ式のブラシレスモーターを採用している点です。
一般的なブラシモーターに比べて効率が高く、消費電力が少ないため、バッテリー持ちが良いのがメリット。摩耗部品がないので寿命も長く、メンテの手間もかかりません。静音性も高く、屋内作業でも扱いやすい仕様です。

アウターローターブラシレスモーター搭載(補足)

丸ノコなどの電動工具で一般的なのは「インナーローター(内側回転)タイプ」のDCブラシレスモーターです。
一方、KA-16が採用しているアウターローター方式は、モーターの外側が回転する構造になっており、トルクを出しやすいという特徴があります。

・インナーローター:高速回転が得意、プロ工具で広く採用
・アウターローター:低速から力を出しやすい、回転が滑らか

この150mmのコンパクト丸ノコでアウターローターが使われているのは珍しく、
小型・軽量でも必要な切断トルクを確保するための構造 と考えると理解しやすいです。

■ マキタ18Vバッテリーと完全互換

手持ちのマキタ18Vバッテリー(BL1830/BL1850/BL1860など)がそのまま使える互換設計です。
バッテリー別売タイプではありますが、すでにマキタユーザーなら本体のみの購入でOK。コストを抑えて導入できるのは大きな魅力です。

■ 最大切り込み深さ56mmでDIY用途に十分

刃径150mmながら、直角切りで最大56mmまで切り込める設計です。
2×4材(38mm×89mm)なら問題なくカット可能。棚板、角材、合板などDIYで扱う素材ならほとんど対応できます。

■ 軽量&扱いやすいコンパクトボディ

本体重量は約1.95kg。
軽すぎて頼りないというより、適度な重さがあって安定して切れる「ちょうどいい重量感」です。
片手で持ちやすいバランスなので、狭い場所や高所での作業でも取り回しが楽です。

■ 鉄製ベースプレートで精度のブレが少ない

ベースプレートには亜鉛メッキ鉄を採用。
軽量ながら歪みに強く、長期間使っても精度が落ちにくい素材です。DIYモデルの中では意外としっかりした作りになっています。

■ 安全性を考慮したカバー&LED残量表示

保護カバーが刃の露出を抑え、木くずの飛散も軽減。
さらに、3段階のバッテリー残量ランプも備えており、作業中の「急に止まる」を避けやすいのもポイントです。

KA-16 のスペック表

項目 内容
型番 充電式丸ノコ KA-16
モーター アウターローターブラシレス
無負荷回転数 5,700 rpm
使用刃径 150mm(内径20mm)
最大切り込み深さ 56mm
傾斜角度 0°〜45°
本体サイズ 約 38 × 14 × 13 cm
重量 約1.95kg
ベースプレート素材 亜鉛メッキ鉄
バッテリー互換 マキタ18Vシリーズ(別売)
付属品 チップソー、L型レンチ
生産国 中国

実機レビュー

Kachiari 充電式丸のこ KA-16を細かくチェックしていきます。

まずは同梱物から。

本体・チップソー・L型レンチのみという、いつものKachiariスタイルです。余計な付属品が無いぶん、本体価格はかなり抑えられています。

本体を見ていきます。

Kachiariの工具全般に言えることですが、安価だからといって雑なつくりではありません。この丸鋸も全体的にきれいに仕上がっている印象です。

集じん穴は付いているものの、接続用パーツは付属していません。

 

ベースプレートも、中華系の格安丸鋸だとザラつきや歪みがよく見られますが、Kachiariは表面がスベっとしていて仕上げは良い方です。

細かいところを見ると、部分的に擦れ跡のようなものや塗装の薄い部分はありますが、価格帯を考えると十分許容範囲です。

次は、深さ調整です。

調整ネジを緩めて深さを変える一般的な方式で、最大切断は56mm。

続いて、傾斜角度調整。

前側に調整ネジがあり、後ろ側には無し。

片側だけだと構造的にズレが出やすいのですが、安価帯では一般的なつくりです。

0~45度の範囲で調整できます。やや固めですが、作業に支障が出るほどではないですね。

次は、精度を見ていきます。

次は精度の確認です。

丸鋸でよく問題になる“平行度”を測ってみます。

差し金を使って、前方向と後方向それぞれを計測しましたが、どちらも95mmの位置にチップソーの刃がきています。

半回転させて再計測しても同じでした。
つまり、平行度はズレなし。
この価格帯の中華丸鋸としてはかなり優秀な部類だと思います。

次は、直角の精度です。

傾斜を0度に設定し、差し金でベースと刃の直角を確認。
こちらもしっかり90度が出ています。

このあたりは、切断の精度に直結するところなので安心ですね。

次に、動作チェック。

空回ししてモーター音やレスポンス、加速の立ち上がりを確認しましたが問題なし。

チップソーの“フレ”も確認しましたが、回転ブレは一切感じません。
安い中華丸鋸はフレがある個体も多いので不安でしたが、これは良かったです。

Kachiariは自社製造で丸鋸系に特に力を入れている印象がありますが、その通りの出来ですね。

では実際に木材を切っていきます。

用意できた材料が限られており、SPF(ツーバイ材)と50角のみのテストになります。

まずはSPF材。

軽い力でスッと切れます。取り回しも良いのでフリーハンドでも真っ直ぐ切れました。

切断面もきれいです。

次は50角。56mmまで切れるので、このサイズは余裕ですね。

こちらもサクサク切れていきました。

最後に、負荷テストとしてわざと早送り気味に押し込み、回転が落ちるか見てみましたがストールせず力強く回っていました。

150mmクラスでこれだけ切れれば十分でしょう。

総じて、このKA-16は「価格以上」の仕上がりで、コスパはかなり高いと感じました。

【番外】のこ刃の取り付け

本体へチップソーを取り付けていきます。

まず、保護カバーを開きます。

カバーは本体に引っかけられる構造なので、作業しやすいです。

六角ボルトを緩めるのですが、ここは逆ネジ。時計回りで緩みます。

フランジを外して、チップソーをセットします。
印字されていない面(無地の面)が表側に来るように取り付けます。

ある程度締めたら、前方のロックボタンを押しながら六角で締め込みます。
ロックボタンは刃の空転を止める役割ですね。

最後に保護カバーを戻して完了です。

動画収録しました

動画で一通り収録しています。

通販サイトの評価は?

購入前の判断材料として通販サイトのレビューをチェックする方は多いと思いますが、電動工具の場合は「使い方」や「求めている性能」によって評価が分かれやすい傾向があります。特に丸ノコは用途が広いため、良い点・気になる点の双方を見ておくとバランスが取りやすいです。

この記事では、実際に投稿されている内容の中から、

  • 使用感や切れ味に関するもの
  • 安全性や扱いやすさに触れているもの
  • 耐久性の評価

といった、判断に役立つ部分を中心に抜き出してまとめています。

【良い評価】

  • 回転が遅く感じても実際の切断性能は十分で、DIY用途なら問題なく使える。
  • 静音性が高く、コードレス丸ノコの中では扱いやすい部類。
  • 解体作業でもパワー不足を感じず、キックバックも比較的抑えられている。
  • マキタ18Vバッテリーと互換で、コスパ良く導入できる。
  • ブラシレスモーター搭載で回転が安定し、150mm刃でもスムーズに切断できる。
  • コンパクトで取り回しがよく、狭い場所でも作業しやすい。
  • 直線切りのブレが少なく、DIYレベルの精度としては十分。
  • コードレスのため作業場所を選ばず、屋外でも使いやすい。
  • 女性や初心者でも扱いやすい軽さで、安全ブレーキもよく効く。
  • アフターフォローが丁寧で、不具合時の交換対応が早い。
  • 値段のわりにパワー・使い勝手・軽量性のバランスが良く、総合的な満足度が高い。
  • 有名ブランド品と比べても価格の割に品質がしっかりしている。

【悪い評価】

  • ベースプレートに仕上げの精度が甘い個体がある。
  • 角度調整部分がしっかり固定されず、精度が出にくい場合がある。
  • 取扱説明書が付属しておらず、初心者にはやや不親切。
  • 平行ガイドの付属がなく、直線切りには工夫が必要。
  • 厚い木材を切ると回転が止まることがあり、パワーにばらつきを感じる個体もある。
  • コンパネなど薄い板では切り口のバリが出やすいことがある。
  • 付属レンチが刃の固定部分に差し込みにくく、交換作業が手間。
  • モーター位置の関係で切りやすさにクセがあり、慣れるまで扱いづらい人もいる。
  • 安全ロックボタンの配置が右利き前提で、左利きの場合は操作しにくい。
  • 「軽量」とは言え、想像より重く感じるユーザーもいる。

マキタ純正品との比較

KachiariのKA-16を検討するとき、多くの人が気にするのが「マキタ純正と比べてどうなのか?」という点だと思います。
実はマキタの18Vシリーズには 150mmという刃径が存在しません
125mmか165mmのどちらかしか選べないんですね。

この“ちょうど中間がない”ところに、Kachiariの150mmがスッと入ってくるわけです。
「125mmだと深さが足りない。でも165mmは大きくて重い」
そんなユーザーには、非常にちょうどいいサイズ感です。

以下では、マキタの主要モデルと比べて、KA-16がどんな立ち位置なのか簡単にまとめてみます。

モデル名 刃径 電圧 ベース形状 主な特徴
HS475D_474D 125mm 18V アルミ 小型・軽量、際切り重視
HS611D_610D 165mm 18V アルミ 標準的なプロ仕様、バランス型
HS631D 165mm 18V アルミ パワフル、深切り重視

※マキタ18Vは125mm・165mmが主流で、150mmはラインナップにない。

■ Kachiari KA-16(150mm)が埋める“ちょうどいい”ゾーン

マキタ純正にない150mmは、切り込み深さと扱いやすさのバランスがちょうど良い位置にあり、

  • 125mmよりしっかり切れる
  • 165mmより軽くて扱いやすい

という絶妙な使い勝手があります。

Kachiariは本体約1.95kgほどなので、片手で扱える軽快さも大きなポイント。
「とにかく軽い丸ノコがほしい」「サッと切れるセカンド機がほしい」
こんな用途だと、マキタよりも使いやすい場面があります。

■ パワー・剛性はマキタが上。使い勝手はKachiariが軽い

もちろん、プロ現場でハードに使う前提ならマキタの165mmモデルの方がモーター耐久やベース剛性は安定しています。
逆に軽作業中心なら、KA-16の軽さと機動力は魅力ですね。

■ 価格とバッテリー互換性の差はかなり大きい

マキタ本体は2〜3万円台が相場。一方、Kachiariは1万円前後で購入可能です。
さらに、マキタ18Vバッテリー(BL18XX系)が使えるので、手持ちのバッテリー資産をそのまま活かせるのも大きなメリット。

“マキタの純正ラインナップにないサイズの丸ノコを、安く追加できる”
ここがKA-16の最大の魅力と言えます。

■ まとめ:KA-16は「軽さ・手軽さ・150mmサイズ」が刺さる人向け

KA-16は、

  • マキタバッテリーを使いたい
  • でも125mmより深く切りたい
  • 165mmほどの重さは欲しくない
  • 軽快に扱える丸ノコが欲しい

というニーズにピッタリのモデルです。

パワーや剛性はマキタ純正に一歩譲るものの、
軽さと価格、そして“150mmという絶妙なサイズ”が魅力の選択肢だと思います。

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まとめ

KA-16は、いわゆる“本格的な丸ノコ”とは少し違う立ち位置の工具ですが、その分だけ他のメーカーにはない魅力があります。
150mmというニッチなサイズ感は、マキタの125mmだと物足りない、でも165mmは重いし大げさ…そんな人にちょうどハマるスペックです。実際、本体は約2kgで片手でも扱いやすく、2×4材程度の加工ならストレスなくこなせます。

Amazonの口コミを見ても、「軽くて扱いやすい」「とりあえず一台あれば便利」といった声が多く、価格に対する満足度は高めです。一方で、作りの細かい部分や調整の甘さなど、純正ブランドほどの精度を期待するとギャップを感じる場合もあるようです。このあたりは価格帯を考えると仕方ない部分でもあります。

また、マキタとの比較でいえば、純正機はパワー・剛性・耐久性の面ではやはり一枚上手です。しかし、KA-16は「軽量・取り回し優先」「片手でサッと使える」「マキタ18Vバッテリー互換で安い」という、割り切った設計が魅力。DIY用途やセカンドツールとして使う方には、むしろこちらの方が便利に感じる場面は多いと思います。

総合して言えば、「大きな材料を毎日ガンガン切るような使い方をしない。でも、ちょっとした作業に気軽に使える丸ノコが欲しい」という人にはかなり相性の良い一台です。コスパの良さと扱いやすさを重視するなら、KA-16は十分“買い”になる工具だと感じました。

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■この記事の担当
ヒデ

libloomスタッフのヒデです。43歳で奥さんと3人の子供と暮らしています。家電やスマホ用ガジェットなど大好きで、「libloomレビュワー」さんのインタビューも僕が担当しております。

近々、新築を建てる予定でして、そのタイミングで電化製品などおおよそ買い替えるつもりでいますので、libloomでも僕が実際に購入した商品をレビューしていきますよ!

libloomのレビューはガチです。実際購入した方の情報を正確にお伝えすることを心がけています。今後ともlibloomをよろしくお願いします。

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