今回はKachiari 充電式グラインダー KA-2を紹介します。
Kachiariはドライバーやドリル、丸鋸、さらには掃除機まで、幅広いラインナップを揃えています。そしてどれもマキタ18Vバッテリー互換で使えるのが大きな特徴。
私もこれまでいくつかのKachiari製品を試してきましたが、今回はその中でも“100mmディスクグラインダー”という、KA-2を入手しました。
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このKA-2、見た目はコンパクトながら、3段階変速・ブラシレスモーター・スイッチロック・バッテリー残量表示ランプと、DIYや軽作業で欲しい機能をひと通り搭載。さらに価格はマキタ製品と比べると圧倒的に手頃で、つい手に取りたくなる魅力があります。
今回は、このKA-2を実際に使ってみた感想を交えつつ、スペックや使い勝手を詳しくレビューしていきます。
Kachiari KA-2の特徴とスペック
Kachiari KA-2は、100mmのコンパクトディスクを装備した充電式グラインダーです。コードレスなので電源のない場所でも手軽に使え、DIYや家庭の軽作業にぴったり。18Vマキタ互換バッテリーに対応しているため、手持ちのBL1830やBL1850などを使えば追加投資も少なく、作業の幅が広がります。
特徴
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ブラシレスモーター搭載でパワフル
モーターの発熱を抑え、耐久性も高めています。持ち運びしやすく軽量なので、長時間の作業でも疲れにくい設計です。 -
3段階変速で作業に応じて回転調整
高速回転で金属切断、低速で木材研磨など、作業内容に合わせて効率よく使えます。
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スイッチロックで連続運転可能
引き金を引いた状態でスイッチを固定できるため、長時間作業でも指や手が疲れにくい。 -
バッテリー残量表示ランプ搭載
3つのLEDで残量を表示。作業中に突然バッテリー切れになる心配が減ります。
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取り付け簡単なインナーフランジ15mm
市販の研削砥石やアクセサリと互換性があり、工具の交換もスムーズ。
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幅広い素材に対応
金属・木材・石材・タイル・ガラスなど、多様な素材の研磨・切削が可能。
スペック表
項目 | KA-2仕様 |
---|---|
電源 | 18V 充電式(マキタ互換バッテリー対応、別売) |
ディスクサイズ | φ100 mm |
回転数 | 0~10,000 min⁻¹(3段階変速) |
重量 | 約1.4 kg |
サイズ | 約 21×11×32 cm |
砥石取り付け穴径 | φ15 mm |
スピンドルネジ径 | M10 |
モーター | ブラシレス |
スイッチ | スライド式(ロック機能付き) |
付属品 | サイドハンドル、保護カバー、スパナ |
生産国 | 中国 |
このように、KA-2は軽量・コンパクトながら必要十分な機能を備え、家庭やDIYでの軽作業に最適な仕様になっています。
使ってみました
近日公開
動画収録しました
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Kachiari KA-2のAmazonの評価は?
Amazonのレビューには、正直なところやらせや過剰な絶賛も散見されます。今回はその点を除外し、実際に購入する際に役立つ情報だけを抽出してまとめました。KA-2の特徴や使い勝手、コスパ面など、DIYや軽作業で判断するうえで重要なポイントに絞っています。
良い点
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軽量で扱いやすい
約1.4kgと軽く、片手でも操作しやすい。DIYや小規模作業でも疲れにくい。 -
価格が安くコスパが高い
マキタのグラインダーに比べ圧倒的に安く、試しに購入しても損が少ない。 -
3段階変速で作業に応じた使い分けが可能
金属切断や木材研磨など、用途に応じて回転数を簡単に切り替えられる。 -
ブラシレスモーター搭載で耐久性向上
発熱が抑えられ、長時間作業でも安心。メンテナンスも簡単。 -
スイッチロックで連続運転可能
長時間作業中でも手を休められるので、指や手の疲労を軽減できる。 -
バッテリー残量表示ランプ付き
3段階で残量がわかるため、作業途中の突然の停止を避けやすい。 -
多素材に対応
金属・木材・石材・タイル・ガラスなど、幅広く使える。
悪い点
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耐久性はマキタに劣る
長時間・毎日のプロ使用には向かない。DIY・軽作業向けの設計。 -
作業音がやや大きめ
小型ながら回転数が高いため、金属切断時は騒音に注意が必要。 -
保護カバーやハンドルの固定がやや手間
初めて使う場合、取り付け時に微調整が必要になる場合がある。 -
バッテリーは別売り
マキタ互換18Vバッテリーが必要で、手元にない場合は追加費用が発生する。
Kachiari KA-2とマキタのディスクグラインダの比較
まずグラインダーのサイズ展開から見ておきましょう。
マキタには100mmタイプと125mmタイプの両方があります。100mmは軽作業やDIY用途でも扱いやすく、125mmは切削能力が高くプロ向けという位置付けです。今回のKA-2は100mm仕様なので、ここでは同じ100mmクラスのマキタ機種を中心に比較します。
マキタの代表的な100mm充電式グラインダー
マキタのラインナップは数が多いですが、代表的なモデルをピックアップするとこんな感じです。
GA402D → 最安・シンプル仕様
GA404DN → バランス型・ブラシレス採用
GA412D → 変速付き・無線連動対応
GA408D → パドルスイッチ採用、安全性重視
GA418D → フル装備モデル
それぞれ方向性が違っていて、同じ100mmでも「価格重視」「安全性」「機能てんこ盛り」とユーザーの用途に合わせて選べるのがマキタの強みです。
スペック比較
モデル | 価格(税込) | 重量(本体のみ) | 回転数 (min⁻¹) | モーター | スイッチタイプ | 主な機能 |
---|
KA-2 | 約4,500円 | 約1.4kg | 最大10,000 | ブラシレス | トリガー + ロック | 3段階変速、バッテリ残量表示、互換バッテリー |
GA402DZ | 約13,000円 | 約1.6kg | 11,000 | カーボンブラシ | スライド | 電子リミッタ、再起動防止 |
GA404DZN | 約19,000円 | 約1.8kg | 8,500 | ブラシレス | スライド | AFT(キックバック低減)、APT防塵、防滴、自動モード切替、安全機構多数 |
GA412DZ | 約25,000円 | 約1.9kg | 3,000~8,500 | ブラシレス | スライド | 変速ダイヤル、自動変速、AFT、無線連動対応 |
GA408DZ | 約20,000円 | 約1.9kg | 8,500 | ブラシレス | パドル | AFT、パドルスイッチ、ブレーキ |
GA418DZ | 約22,000円 | 約2.0kg | 3,000~8,500 | ブラシレス | パドル | 変速ダイヤル、パドルスイッチ、AFT、無線連動対応 |
ここでは価格帯、重量、回転数、ブラシレスの有無、スイッチの種類、主な機能(AFT・無線連動・変速など)、そして一充電あたりの作業量をまとめて入れるとイメージしやすいです。
KA-2との違いを整理すると
- 価格差:KA-2は圧倒的に安く、マキタの3〜4分の1。コスパの高さが最大の魅力。
- 性能差:マキタは安全機能(電子リミッタ、AFT、再起動防止など)や防塵性が充実で安心感あり。KA-2はシンプルに「回すだけ」の構成。
- 互換バッテリー:マキタは他の工具とバッテリを共用できる拡張性あり。KA-2もマキタ18Vバッテリ対応で同じ利点あり。
- 用途の違い:DIYや軽作業中心ならKA-2で十分。現場や重作業・長時間使用にはマキタが安心。
- 重量・持ち運び:KA-2(約1.4kg)は非常に軽く、片手作業にも向く。マキタは1.6〜2.0kgと重くしっかりした設計。
まとめ
Kachiari KA-2を実際に使ってみて感じたのは、とにかく“価格の衝撃”。マキタの100mmグラインダーと比べると作りや質感はやや見劣りしますが、それでも必要十分な機能が揃っていて、DIYや軽作業レベルなら十分に頼れる一台です。
ブラシレスモーターや3段階変速、スイッチロックにバッテリー残量表示と、細かい使い勝手まで考えられている点は好印象。長時間の連続作業やプロの現場での酷使には向きませんが、ちょっとした金属カットや木材の研磨、サビ落としなどにはピッタリです。
結局のところ、「高価なマキタには手が出ないけど、安くてそこそこ使えるグラインダーが欲しい」という人には、KA-2は最適解。軽作業のDIYなら十分に満足できる性能ですし、コスパの良さで考えれば、むしろ買って損はない一台だと思います。