買ってはいけないミネラルウォーターとは?おすすめメーカーも紹介

1980年代より、家庭でのミネラルウォーター消費が日本で一般的になりました。災害時の備えとしてのストックとしても有効ですし、今や多種多様なブランドが市場に出回っています。

しかし、全てのミネラルウォーターが同じではなく、購入する際には注意が必要です。このセクションでは、避けるべきミネラルウォーターの典型的な特徴と、信頼できるメーカーについて解説します。

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避けたほうが良いミネラルウォーターのポイント

避けたほうが良いミネラルウォーターの特徴について、いくつかのポイントを記載していきます。

全てのミネラルウォーターが同じではなく、中には注意が必要なものもあるんです。特に味にこだわりがないという方も、これらの特徴には注意してください。

一般的でない海外ブランド

市場にあまり出回っていない海外ブランドのミネラルウォーターについてです。

世界的に著名なブランドであれば、おおよそ心配はありませんが、無名なメーカーや産地がはっきりしないミネラルウォーターは、在庫の回転が遅れがちで、賞味期限の近い商品や品質に劣る可能性があるかもしれません。

目にする機会の少ない海外メーカーの水を選ぶ場合は、事前にネット上で評判を検索するなど、賞味期限を含む詳細情報をチェックされることも重要です。

そもそも日本は清潔な水道水が当たり前。しかし、世界では水事情は違います。日本を含む数カ国でのみ水道水が安全に飲める事実をご存知ですか?アジアではわずかに安全な国があるのみで、特にアフリカにはないです。オーストラリアや北米では水質は良いものの、一部地域ではミネラルウォーターが非常に高価です。ヨーロッパでは多くの国で水道水が飲めますが、日本の水質と異なる硬水が多く味に違和感を感じるかもしれません。逆にいえば日本の水は相当キレイな水で世界的に見ても希少であるということを知りましょう。

低いpH値の注意点

pH値に注目しましょう。水の性質を示す指標となるpH値ですが、7が中性とされ、それ以下の数値であれば酸性、それ以上であればアルカリ性を示します。pH値が低い水は、酸性度が高いということを意味し、非常に低い値のものは殺菌作用を持つことがあり、酸味が強い味わいになることがあるため、飲用には適していない可能性があります。

日本で流通しているミネラルウォーターには、pH値5.8から8.6の範囲を定めた厚生労働省のガイドラインがあります。従って、pH値が7未満で酸性を示す水であっても、これらの基準内であれば安心できます。しかし、海外の製品にはこれと同様の規定がないことが多いため、海外製のミネラルウォーターをお選びの際は、そのpH値を確かめてからの購入が賢明です。

pH値については、1から14までで表します。

pH値 性質
1~6 酸性
7 中性
7~14 アルカリ性

酸性側に位置する低いpH値を持つミネラルウォーターは、その殺菌力の強さから、飲用としては推奨されません。逆に、アルカリ側、つまりpH値が高めのミネラルウォーターは、飲むのに適しています。日本のメーカーが販売するミネラルウォーターは、基本的にpH7以上なんですが、海外製のものには注意が必要。適切なpH値かどうか、確認することをお忘れなく。

高硬度のミネラルウォーターについて

水の硬度が高い場合について。カルシウムやマグネシウム含有量で判定される硬水と軟水の違いは、水1リットル中のミネラル量で区別されます。世界保健機関の基準では硬度120mg/Lを超えると硬水とされています。ヨーロッパの多くの水はミネラルを豊富に含む硬水ですが、日本国内で流通しているミネラルウォーターや水道水は主に軟水で、そのため硬水は口当たりが違和感を感じることがあります。

さらに、高硬度の水を飲むことで消化に不快感を覚える人もいるため、赤ちゃんや子供に与える際には軟水を選ぶことが望ましいです。もしご自身でミネラルを積極的に摂取したい場合は、大量に買わずに2Lサイズを1本程度から購入して、味が合うか、体調に影響がないかを検討した上で、継続して飲むかを決めましょう。

水の硬度とは、1000ミリリットルの水に溶解しているカルシウムとマグネシウムの量によって決まり「軟水」と「硬水」に分けられます。

分類 軟水 中硬水 硬水
硬度 ~99 mg/L 100~299 mg/L 300 mg/L以上

日本の水は軟水が主流ですね。険しい地形のおかげで、地下水が短時間で流れ、ミネラルを少なく保っています。そのため、すっきりとした口当たりで、赤ちゃんのミルク作りにも適しています。

一方で、欧米では緩やかな地形をゆっくりと水が通るため、ミネラルが豊富な硬水が広がっています。これは独特の風味があり、日本人は飲み慣れるまで時間がかかるかもしれません。特に硬度の高い水は消化器系に影響を与えることもありますので、慎重に検討してください。

ナトリウムが多いものは味の変化に注意

ミネラルウォーターを選ぶ際には、ナトリウムの含有量をチェックすることが大切です。ナトリウムが多いと、水に特有の風味が強まり、人によっては好みが分かれるかもしれません。特に、水道水のようなさっぱりした味に慣れ親しんだ方にとっては、違和感を感じる場合があります。

ナトリウムの含有量で選ぶなら、100mlあたり2mg以下のものを選ぶと、水の自然な味わいを楽しむことができます。これくらいのナトリウム量であれば、水のクリアな味をそのまま感じられるはずです。

ミネラルウォーターの味わいは大事なので、ナトリウム含有量に目を向けて、バランスの良いものを選ぶことを心がけましょう。

日本でミネラルウォーターを販売しているメーカーの特徴

日本で販売されている有名メーカーについて特徴を記載します。

サントリー

サントリーは、特にお酒の分野で高い評価を得ている業界のリーダー企業ですが、ミネラルウォーターへの注力も見逃せません。

この会社は、次の4つの採水地から取水した水をミネラルウォーターの原水としています。

  • 南アルプス
  • 北アルプス
  • 奥大山
  • 阿蘇

サントリーは、これらの水源地からの水に対して、ろ過、沈殿、加熱殺菌といった基本的な処理のみを施しています。水中の微生物や異物の有無については、専門の官能検査員が厳密に検査を行い、品質の安全性を保証しています。そのため、消費者は心置きなく自然そのものの味わいを楽しむことができます。

コカ・コーラ

コカ・コーラ社は、冷たいソフトドリンクの世界的なブランドですが、彼らが提供するミネラルウォーター「いろはす」も大きな注目を集めています。

「いろはす」は、以下の6つの地域から採取された天然水を原水としています。

  • 北海道
  • 奥羽山脈
  • 白州
  • 砺波
  • 大山
  • 阿蘇

コカ・コーラ社は、製品の品質と安全性を確保するために280項目を超える厳格な検査を実施しており、その徹底した品質管理により消費者は安心して「いろはす」を楽しむことができます。

キリン

キリンは清涼飲料の分野で名を馳せており、「キリンレモン」や「午後の紅茶」などで親しまれていますが、キリンが販売しているしている「やわらか天然水」も評判が良いですね。

この「やわらか天然水」は、群馬県吾妻郡嬬恋村で採水された、飲み口の柔らかい軟水を使用しています。

310mlのサイズは携帯性に優れ、普段の外出時にも手軽に持って行けるのが特長です。コンパクトな形状で収納スペースも節約でき、その便利さが光ります。

パッケージはバラエティ豊かな6種類があり、見た目の良さでも選ばれることが多いです。

SNSでは、「他の水と飲み比べたときにも、この水の独特の味わいが目立つ」との好意的な評価が寄せられているようです。

アサヒ

アサヒは、ビールやお茶、炭酸飲料、コーヒーなど、幅広い飲料でおなじみです。その多彩な商品の中に、「おいしい水」と名付けられたミネラルウォーターもあります。

この「おいしい水」の原水は、富士宮と神戸の地下水です。空気に触れずにくみ上げる方法で、清潔感あふれる新鮮な水の味を守っています。

さらに、環境への思いやりを示すために、余分なパッケージを省いたケース販売を導入。使い終わったあとの処理が楽で、エコ意識のある消費者には特に嬉しい選択肢です。

SNSでは、特にコーヒーを淹れる際にそのクリアな味が際立つとの評価が寄せられています。

信頼できるミネラルウォーターの銘柄7選

今回ご紹介するのは、品質が高く、安心して飲めるミネラルウォーターのおすすめ銘柄です。私たちの日常に馴染み深いこれらのメーカーの製品は、身近な場所で簡単に見つけることが可能です。特にお気に入りのブランドがなくても大丈夫。このリストを参考にして、あなたにピッタリのミネラルウォーターを見つけてください。

サントリー 天然水

サントリーの定番「サントリー天然水」です。1991年の発売以来、多くの人々に愛されてきたこのミネラルウォーターは、その飲みやすさで知られています。雪解け水の清涼感が際立つ、南アルプス、北アルプス、阿蘇、奥大山の4つの選ばれた水源からの天然水です。

この水は、約20年かけて大地をゆっくりと浸透し、自然にミネラルを吸収しています。不要な人工添加物や成分の調整をせず、そのままの自然な味わいを楽しめる点が、多くの方々に選ばれる理由の一つです。

また、安全性には特に配慮がされており、放射性物質のチェックは常に厳しく行われています。やわらかな軟水で、中性のpH値を維持しているため、日々の水分補給にもぴったりです。

霧島天然水 のむシリカ

「霧島天然水 のむシリカ」は、ケイ素の一形態であるシリカを含む、健康維持に役立つミネラル水です。霧島連山の豊かな自然から採られたこの水には、1リットルあたりシリカが97mg、バナジウムが34μg、カルシウムが31mg、マグネシウムが14mgというように、多種多様なミネラルが溶け込んでいるんです。

料理やお茶、コーヒー作りにも最適で、熱を加えてもミネラルが失われることはありません。中硬水の範疇に入り、pH値は6.9で、無添加・無保存料で爽やかな口当たりを楽しめます。

2リットルで500円以上と、他のミネラルウォーターに比べると価格は高めですが、シリカはお肌の潤いや髪、骨の健康をサポートするため、体に優しい選択肢として推奨できますよ。

飛騨の雫 天然水 ナチュラルミネラルウォーター

「飛騨の清流」は、経済的かつ高品質なミネラルウォーターを求める方にピッタリの選択です。

この水はコストパフォーマンスが非常に高く、500mlのボトルをたったの41円で購入できます。

その源泉は、飛騨山脈という日本の名水としても知られる地域の岩盤から来ています。岩層をゆっくりと通り抜ける過程で自然にろ過され、ミネラルを豊富に含んでいます。

この水のクリアな透明感は、まさに自然のろ過作用の賜物です。

非加熱の製法でボトルに詰められているため、水本来のミネラルをそのまま保持しています。pH値は中性で、どんな方にも飲みやすい味わいが特徴です。

お求めやすい価格で良質なミネラルウォーターをお探しなら、「飛騨の清流」を一度お試しください。

コカ・コーラ い・ろ・は・す 天然水

コカ・コーラ社が提供する「い・ろ・は・す 天然水」は、2009年の登場以来、多くの人々に支持されている信頼できるブランドです。い・ろ・は・すと言えば、桃やみかんをはじめとする、さまざまなフレーバーのフレーバーウォーターが人気ですが、無味の天然水も質の高さで選ばれています。

この水は日本国内の清田、奥羽山脈、砺波など、全国に点在する6箇所の採水地から得られ、適切なミネラルバランスの軟水を提供しています。品質に対するコミットメントは厳しい加熱殺菌と無菌充填工程を経ており、放射能検査も定期的に行われているため、乳幼児のミルク作りにも安心して使えます。

さらに、い・ろ・は・すのボトルは環境に配慮されたデザインで、軽量化やリサイクルにも力を入れています。環境への優しさを考慮した選択をお望みなら、い・ろ・は・すがおすすめです。

アサヒ飲料 おいしい水 天然水

アサヒ飲料の「おいしい水 天然水」は、飲料業界で長年にわたって信頼を集めています。この水は、何十年にもわたって地層をゆっくりと透過し、外界から遮断された状態で熟成された深井戸の水を使用しています。採水は地下深くから行われ、硬度は約30mg/Lという軟水の範囲で、pH値は約8と少しアルカリ性がかった水質です。

この商品は環境への配慮がなされており、ラベルのないボトルは廃棄時の分別を容易にします。コストパフォーマンスも高く、経済的にもお勧めです。さらに、「おいしい水 天然水」には、非常時の保存水や、健康を意識する人たちに人気の白湯も用意されています。手軽に健康に配慮した選択をしたいときにぴったりの水です。

白神山美水館 白神山地の水 黒ラベル

「白神山地の水 黒ラベル」という名のもと、白神山美水館より、特別な一品をご案内します。白神山地は、屋久島と並び、世界自然遺産にも認定された日本が世界に誇る自然の宝庫です。この地のブナの森は、自然のダムとも称されるほどの保水力を持ち、そこから湧き出る水は極上の清らかさを誇ります。この貴重な水源からの採水は、環境に配慮し、湧き水の一部に限定されています。

細心のフィルタリングプロセスを3段階で行い、非加熱の殺菌方法で水本来の味わいを守っています。超軟水の硬度0.2mg/L、そしてpH値6.6の弱酸性水は、含まれる酸素の豊富さが滑らかな口当たりを生み出します。2リットルで約300円と少し高価ですが、その価値は味と品質にあります。お料理に、お子様のミルク作りにも安心してお使い頂けること間違いなしです。日常使いにも、特別な日にも、是非この水をご賞味ください。

伊藤園 磨かれて、澄みきった日本の水

伊藤園がお届けするのは、北アルプスの清涼なふもと、長野県安曇野市で採取された、磨き抜かれた天然水です。この水は、純粋さを追求し、活性炭と微粒子フィルターを駆使して、不純物や細菌を徹底的に排除しています。

非常に柔らかい水質を持つこの天然水は、硬度わずか21mg/Lで、理想的なpH値7.6を誇ります。さらに、厳しい水質検査と放射能検査をクリアしているため、どんな家庭でも安心してお使いいただけます。東日本の方々には安曇野の水を、西日本の方々には中国山脈の清水を源とする島根県浜田市からの水を提供しており、どちらもその土地ならではの良質な水をお楽しみいただけます。日々の生活に、さらに清らかな一滴をお加えください。

キリン アルカリイオンの水

キリンが提供するのは、静岡県焼津市の地下深くから汲み上げた天然水を用いたアルカリイオン水です。この水は、pH8.8~9.4のまろやかでやさしい口当たりの軟水に仕上げられており、カルシウムやマグネシウムなど、バランスの取れたミネラル成分が含まれていて、体の内側をしっかりと潤してくれる味わいです。

以前は2リットルの大ボトルもありましたが、今はより手軽な500ミリリットルのボトルだけが販売されています。価格もリーズナブルなので、毎日の水分補給はもちろん、お料理やお茶、コーヒーを淹れるときなど、多目的に活用できるのが魅力です。毎日の生活に取り入れて、体を内側からケアしてみてはいかがでしょうか。

ミネラルウォーターは硬水か軟水どっちがいい?

ミネラルウォーター選びにあたって、「硬水と軟水、どちらが好ましいのか?」という疑問はよく耳にします。実のところ、これは用途や個人の体質、味の好みに左右される選択です。

たとえば、ミネラルウォーターに含まれるナトリウムの量は、普段の食生活で摂取する量と比較して微量であり、健康に与える影響は極めて限定的です。硬水であっても、コントレックスやクリスタルカイザーなどのブランドはナトリウム含量が低めに設定されているため、過度な塩分摂取の心配は通常ありません。水の硬度を決めるカルシウムやマグネシウムは身体に不可欠なミネラルですが、取り過ぎは消化器に負担をかける場合があるため、注意が必要です。

日本人の多くは軟水に慣れており、軟水の方が消化に優しいとされています。一方で硬水は、一部の人に消化不良を引き起こすことがあり、特に幼児や小さい子供には軟水の使用が推奨されます。味の面では、軟水はお茶の旨みを際立たせ、硬水は渋みを和らげる効果があります。コーヒーやお酒を含め、飲み物の風味は水の種類によって左右されるので、飲用するものや個人の味覚に合った水を選ぶことが大切です。

料理に使う場合も、水の硬度はその風味や舌触りに差を生じさせます。硬水はパスタや洋食に適しており、軟水は和食との相性が抜群です。また、軟水は赤ちゃんや高齢者、ペットに優しいとされており、アクアクララのようなウォーターサーバーで簡単に利用可能です。

結論として、ミネラルウォーターの選択には、料理や飲み物の種類、消化の健康、個人の味の好みなど、複数の要素を総合的に考えるべきです。健康への直接的な影響は大きくはないので、硬水と軟水のどちらが「良い」とは一概には言えません。その時々の状況や個人のニーズに合わせて、最適な水を選ぶことが肝心です。

ナトリウム濃度が高い水は危険?

よく言われるのが、天然水のナトリウムは体に悪影響を及ぼすのではないかという心配です。しかし、私たちの日々の食生活における塩分摂取と比べてみると、天然水に含まれるナトリウムの量はほんのわずかです。たとえば、海外の硬水ブランドであるコントレックスでは、ナトリウムはわずか0.94mg、クリスタルカイザーでは11.3mgと、日々の塩分摂取量に影響を与える程度ではありません。厚生労働省が推奨する1日のナトリウム摂取量は約600g、食塩相当では1.5gですから、天然水から摂る量は微々たるものと言えるでしょう。

海外産ミネラルウォーターのナトリウム量をチェック

塩分を気にする方々にとって、海外産のミネラルウォーターのナトリウム含有量は重要なチェックポイントです。日本で手に取ることができる天然水の多くは軟水であり、日頃の利用ではナトリウムについて心配する必要はほとんどありません。

コントレックスの場合、1リットルあたりナトリウムが9.1mg含まれています。これは硬度約1551mg/Lという高いミネラル含有量を示していますが、ナトリウム摂取の上限を考えれば、驚くほど大量、1日66本も飲む必要がある計算になります。

クリスタルカイザーに目を向けると、100ml中に1.13mgのナトリウムが含まれており、これを1リットルに換算すると11.3mgとなります。この水を飲んでナトリウム摂取上限に達するためには、1日53リットル以上飲むことが必要です。つまり、通常の飲用量であれば、天然水からの塩分摂取を特に心配する必要はないと言えます。

天然水のナトリウムと、料理に使う塩とは成分は同じでも、その形態は異なります。私たちが摂取を控えたいのは塩化ナトリウムですが、天然水に含まれるのは純粋なナトリウムイオンです。

天然水のナトリウムと食塩の違い

塩分制限が必要な方が気をつけるべきなのは塩化ナトリウム、つまり一般的な塩です。化学的に見れば、塩はナトリウムイオンと塩素イオンの組み合わせですが、これは摂取した重量の約2.54倍の塩分が体に取り込まれることを意味します。

食品ラベルに記載されたナトリウム量に2.54を乗じれば、実際の食塩量が分かります。これに対して天然水のナトリウムは単独で存在しており、体に必要なミネラルとして機能しています。適度なナトリウムは体の水分バランスや神経機能の調整に役立ちます。

身体はナトリウムを適切に管理する仕組みを持っています。発汗によって余分なナトリウムを排出し、また尿を通じて過剰なナトリウムを体外に出す機能を有しています。そのため、天然水を普通に飲む範囲内であれば、ナトリウム摂取に関する過剰な心配は不要で、健康的な生活の一部として安心して楽しめるでしょう。

ミネラルウォーターの価格差はなぜ起こるのか?

ミネラルウォーターを買うとき、500mlで80円台といったリーズナブルなものから、高価なものまでさまざまな価格帯があることにお気づきでしょう。お手頃価格のものには少し不安を感じることもあるかもしれませんね。でも、価格が安いからといって品質に問題があるわけではありません。

実は、価格が安い理由はいくつかあります。たとえば、川などから採水して水量が豊富な場合は、コストが抑えられて価格も低めに設定されます。反対に、採水できる期間や量が限られている水は、希少性から価格が上がります。

また、大手メーカーは大量生産でコストを下げることができるので、よりお求めやすい価格で提供できることもあります。スーパーマーケットの価格競争や、特売品、定期購入の特典として価格を下げることもありますね。

硬水と軟水、選び方のポイント

ミネラルウォーターに含まれるカルシウムやマグネシウムの量で、硬水と軟水に分けられます。WHOの定義では、硬度が120mg/L以上で硬水に分類されます。日本ではほとんどが軟水なので、硬水特有の味や感触に違和感を感じる人もいるかもしれません。

一部の人は硬水を飲むと消化器系に不調を感じることがあります。特に赤ちゃんや小さな子供には、飲みやすい軟水を選ぶことが一般的に推奨されています。ミネラルをしっかり摂りたい場合は、まず試してみて、自分や家族に合うかを確認することが大切です。自分に合った水を見つけたら、それを定期的に楽しむのが良いでしょう。

ペットボトルの水は危険なのか?

インターネットやメディアには情報が溢れており、ペットボトルのミネラルウォーターが健康に悪い影響を与えるのではないかという疑問が出ることもありますね。ミネラルウォーターに含まれる成分が私たちの体に及ぼす影響には、どんなものがあるのでしょうか。

実は、ミネラルウォーターに含まれるミネラルは体に必須のものです。ただし、摂取量は適切に管理する必要があります。なぜなら、どんなに体に良い食品でも、摂り過ぎは問題を引き起こす可能性があるからです。特に、ミネラルの過剰摂取は消化器系に不調をもたらしたり、腎臓に既存の問題がある人にとっては、影響が出やすいことがあります。

ナトリウムやマグネシウムなど、体に必要なミネラルは推奨される一日の摂取量が定められています。このため、これらを含むミネラルウォーターを選ぶときには、摂取量を意識することが大切です。適量を守りつつ、ミネラルウォーターを楽しむことがおすすめです。

ミネラルウォーターの正しい保管方法との見方の注意点

上質なミネラルウォーターであっても、適切な取り扱いを怠ると細菌の繁殖に繋がる可能性があります。例えば、日本のミネラルウォーターには殺菌処理が義務付けられていますが、ヨーロッパでは殺菌処理を行わない製品が多く見られます。こうした国際的な違いには注意が必要です。

保管に関しては、ペットボトル入りの水は直射日光を避け、高温になりがちな場所(暖房器具の近くなど)に置かないようにしましょう。そういった環境は品質を劣化させたり、ペットボトルから有害物質が溶け出す原因にもなり得ます。

飲み口を開けたペットボトルは、開栓後は早めに中身を飲みきるのがベストです。開封すると細菌が増えやすくなるため、飲んだ後は速やかに処分するか、もし残す場合は冷蔵庫に入れて数日以内に飲み切ることが推奨されます。口をつけて飲むと、口内の細菌がボトル内に入るリスクもあるので、特に注意しましょう。

まとめ

これまで見てきたように、一部のミネラルウォーターには避けた方が良いものもありますが、飲んでみて違和感や体に合わないと感じた経験がある方は、その原因が何かが少しははっきりしたかもしれませんね。適正な量を摂取したり、体質に合わせて軟水を選んだりすることで、おいしくて体にも優しい水を選べるはずです。

ご自宅のある地域の水道水の質によっては、ミネラルウォーターに切り替えて日常の水分補給を考える方も多いでしょう。この機会に、水を選ぶ基準を見直してみるのも良いかもしれません。適切なミネラルウォーターを選び、健康的な毎日の水分補給やおいしい料理に役立ててください。

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