今回紹介するのは Kachiari 充電式ライト KA-19です。
Kachiariはマキタの18Vバッテリーが使用できる中華製の電動工具メーカーになります。このブログでも多数のKachiariの電動工具を紹介しています。

マキタの純正品に比べてコスパが圧倒的に良いので、マキタバッテリーを所有している人からのリピートがかなり高い傾向にありますね。
さて、今回の KA-19は2025年に販売された新商品です。当然、マキタでも充電式ライトは豊富にラインナップとしてありますが、それらと比べても価格はかなりお安いです。
この記事では実際に使ってみたレビューや、マキタ純正の充電式ライトとの比較などを紹介していきます。
Kachiari 充電式ライト KA-19のスペック・特徴
まずは、どんな性能を備えたライトなのか、スペックと特徴をまとめていきます。
高輝度 LED で「見たい範囲」をしっかり照らす

最大 140ルーメンの高輝度LEDを搭載。手元作業での影を減らし、足元や周囲を十分に確認できる明るさです。強モードは短時間でしっかり照らしたいとき、弱モードは省電力で長時間使いたいときに切り替えられます。
18Vマキタ互換バッテリー対応で“持ち出しやすさ”抜群

市販の18Vバッテリー(BL1830〜BL1860など)と互換性があるため、マキタ工具ユーザーなら既存バッテリーを流用可能。新たにバッテリーを買い足す必要がないのが経済的で便利です(バッテリーは別売)。
軽量・コンパクトで疲れにくい設計

約300g、全長25cmのスリムボディは工具バッグにも納まりやすく、長時間手持ちしても疲れにくい作り。キャンプや夜間作業、緊急時の携行にも向いています。
使いやすさを考えた人間工学デザイン

グリップは握りやすく、スイッチは人差し指が自然に触れる位置に配置。滑りにくい質感で素早い操作が可能です。片手での点灯・調光切替がストレスなく行えます。
角度調整で使い勝手が広がる(138°可動ヘッド)

ヘッドが最大138°で角度調整できるため、直進照射だけでなく手元や作業面に光を当てるといった柔軟な使い方ができます。三脚やフック等で固定しての間接照明にも応用できます(別途アクセサリが必要な場合あり)。
コードレスでどこでも使える実用性
電源コードに縛られないため、屋外での作業や停電時の非常灯、車内作業など電源が取りにくい場面で支障なく使えます。工具とバッテリーを併用する現場で特に真価を発揮します。
シンプルな操作とメンテナンス性

点灯→調光→消灯がワンボタンで完結。複雑なモード切替がないため直感的に使え、メンテナンスも容易です。本体は防滴・防塵に関する明確な表記が無い点は注意(使用環境に応じた取り扱いを推奨)。
Kachiari 充電式ライト KA-19 — スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Kachiari 充電式ライト KA-19 |
| 明るさ | 最大 140ルーメン |
| 調光 | 2段階(強 / 弱) |
| サイズ(全長) | 約 25 cm |
| 重量 | 約 300 g |
| ヘッド可動角度 | 最大 138° |
| 電源 | 18V リチウムバッテリー(BL1830 / BL1840 / BL1850 / BL1860 等)互換(バッテリー別売) |
| 材質 | プラスチック(本体) |
| 用途 | 夜間作業、アウトドア、非常用・防災、DIYなど |
| 付属品 | 本体のみ(バッテリー・充電器は別売) |
| 参考価格(販売ページ) | セール時 約 ¥2,000(時期により変動) |
使ってみた
まず、本体の外観から触っていきます。

手に取った瞬間に「あれ、軽いな」と感じるほどで、バッテリーなしだと300g。スマホより少し重いくらいですが、工具っぽいずっしり感はありません。無駄がなく、必要なものだけが詰まっている印象。
ドライバーやインパクトと同じグリップ形状なので、握ったときの安定感はかなり良いですね。手に自然と馴染む感じで、スイッチの入り・切りも引っかかりがなくスッと動くタイプ。
スイッチは1回押すと点灯(200lm)、もう1回で強モード(400lm)、さらに押すと消灯というシンプル仕様。直感的に使えるので、暗い場所で手探りになっても迷わないところが良いです。

グリップは変にベタつくゴムが使われているわけでもなく、サラッとした質感で扱いやすいですね。手汗をかいていても滑りにくいタイプ。

本体の作りも「安いから雑」という雰囲気は全くなく、樹脂の合わせ目もキレイで、ライト部分のレンズや反射板も丁寧に仕上げられている印象です。このあたりは実際に手に持つと分かりやすいと思います。

角度調整もやりやすく、カチカチと小刻みに動かしていくと、138度まで段階的に調整できます。


クリック感もしっかりあって、いざ角度を決めると軽い力では動かないので、作業中に勝手にズレる心配がありません。
実際に外へ持ち出して照射してみました
400lmと聞いてもピンとこないと思いますが、体感としては「原付バイクのヘッドライトと同じか、やや控えめ」くらいの明るさ。つまり、想像以上に明るいです。現場用ライトとしては十分すぎる光量で、夜のキャンプや釣り、駐車場での軽作業ぐらいなら余裕でこなせます。

10mほど離れた物体にもちゃんと光が届いて、輪郭がしっかり分かるほど。Amazonのレビューで「想像より明るかった」という声が多いのも納得ですね。動画でも撮ってみましたが、肉眼で見るほうがさらにしっかり照らしてくれている印象です。
マキタの18Vバッテリーを持っている人なら、このライトを1つ持っておくとかなり便利だと思います。工具箱に放り込んでおけば、夜間作業からキャンプのメイン照明まで幅広く使えるので、出番が多いはず。
とにかく構造がシンプルで、扱いも迷わないライトなので、買ってすぐに現場投入できる使いやすさがあります。実際に使ってみると、「あ、これは普通に使えるライトだな」という安心感がありますね。今後もいろんな場面で活躍してくれそうです。
動画を撮ってみた
動画で製品を手に取った感想と実機レビューをしています。
Amazonでの評価は?
信ぴょう性の高いポイントだけを「良い面/気になる点」に整理して“購入の判断に役立つ内容”にまとめました。
良い評価で多かったポイント
-
マキタ18Vバッテリーがそのまま使えて便利
既に工具を持っている人は、バッテリーを共有できる点が特に高評価。 -
軽くて持ち疲れしにくい
本体が軽量のため、手持ち作業や車載用ライトとして扱いやすい。 -
十分な明るさで夜間作業に使える
最大140ルーメンながら、車内作業・屋根裏・床下などの“スポット照射”用途では十分な明るさ。 -
しっかり自立して置ける
バッテリー部分が台座の役割を果たし、置きライトとしても安定して使える。 -
グリップが握りやすい
ラバー素材で滑りにくく、片手で扱いやすい点が好評。 -
非常用ライトとして車載にも向く
軽量で扱いやすいため、緊急時の備えとして選ばれている。
気になる点・注意したい点
-
明るさは“ピンスポット系”で広範囲には不向き
COBのような面発光ではなく、昔の懐中電灯のように“狭い範囲をしっかり照らす”タイプ。
広く周囲を照らす作業灯を求める場合は物足りる可能性あり。 -
本体の質感はややチープに感じる人も
軽量に作られている分、近くで見ると“おもちゃっぽさ”を感じるという声もあり。 -
2段階調光の明るさ差は控えめ
強/弱で切り替えはできるが“劇的には変わらない”という意見が複数。
マキタ純正ライトとの比較
マキタの純正品の中にライトも多種類販売されています。今回はKA-19と同じような用途で使うライトに絞って比較してみました。
3つのライトを並べて比べると、方向性がまったく違うライト だとわかります。特に KA-19 は「価格」「軽さ」「取り回し」「点灯時間」のバランスが非常に良く、マキタ純正とは用途が明確に分かれています。
Kachiari KA-19・マキタ ML812・ML808 比較表
| 項目 | Kachiari KA-19 | マキタ ML812 | マキタ ML808 |
|---|---|---|---|
| 光束(明るさ) | 2段階 モード 1:200-lm モード 2:400-lm |
スポット:600lm フラッド:1,000lm スポット+フラッド:1,250lm |
190lm |
| 照射距離 | モード 1:5~6 m モード 2:8~9 m |
約 640m(スポット時) | ズームによる可変(170〜4,500lx/1m) |
| 照射モード | 2種類 | スポット / フラッド / スポット+フラッド / ストロボ | ズーム機能(27段階) |
| 連続使用時間 | 18V 6.0Ah: モード1 200lm 約35〜45時間 モード2 400lm 約18〜24時間 |
18V 6.0Ah:6〜10時間(モードによる) | 18V 6.0Ah:約32時間 |
| バッテリー互換性 | マキタ18V互換 | マキタ14.4V/18V | マキタ14.4V/18V |
| 本体サイズ | 90×70×250mm | 119×115×313mm | 119×79×297mm |
| 質量(バッテリ除く) | 0.3kg | 0.89kg | 0.43kg |
| 主な特徴 | とにかくコスパが高い・扱いやすい | 長距離照射・多機能・高性能 | 超ロングバッテリー・ズーム機能 |
| 価格帯 | 2,000円程度 | 標準小売価格(税別) 24,400円 |
標準小売価格(税別) 7,400円 |
| 向いている人 | マキタバッテリーで安くライトを揃えたい人 | 遠距離照射をよく使う・現場作業中心の人 | 長時間点灯・軽さ重視の人 |
▼ 明るさと照射性能
まず明るさの部分では、マキタ ML812 が圧倒的です。スポット+フラッドで 1,250lm、照射距離も 640m と本格的な現場用途向け。一方で KA-19 は最大 400lm と控えめで、照射距離も 8〜9m 程度と手元作業やキャンプ向けの仕様です。
ML808 は 190lm と控えめな光量で ML812 ほどの明るさはありませんが、「ズーム調整」ができるので用途に合わせて照射範囲を変えられるのが強みです。
▼ 点灯時間の違いが大きい
今回の比較で最も差が出たのは 連続使用時間 です。
- KA-19(モード1):およそ 35〜45時間
- ML808(6Ah):約 32時間
- ML812(6Ah):モードによって 6〜10時間
KA-19 の点灯時間は ML808 と並んでかなり長く、
省電力で長く使えるライト という位置づけになります。
ML812 は高出力&多機能なため、バッテリー持ちはどうしても短くなります。
▼ 本体サイズと重さ
- KA-19:0.3kg
- ML808:0.43kg
- ML812:0.89kg
この軽さは KA-19 の大きなメリットで、
持ち歩き・車載・キャンプでの使いやすさ に直結します。
ML812 は高性能ライトのためどうしても大型で重くなります。
▼ 価格差が圧倒的
- KA-19:2,000円前後
- ML812:24,400円(税別)
- ML808:7,400円(税別)
比較すると KA-19 は 1/10以下の価格 で購入できます。
「とにかく安くマキタ互換ライトを持ちたい」というユーザーには、KA-19 一択と言えるレベルです。
■ 結論:用途ごとにハッキリ棲み分けできる
● Kachiari KA-19
軽くて安くて、点灯時間がとても長い。
キャンプ・車載・防災・普段使いの懐中電灯 に最適。
● マキタ ML812
圧倒的な明るさと照射距離。
建築現場・警備・広範囲の照射が必要な本格用途 に向いている。
● マキタ ML808
軽くて長時間使える。
倉庫作業・点検・夜間作業の補助ライト として最適。
まとめ
KA-19を実際に使ってみて感じたのは、「とにかく扱いやすいライトだな」というところです。必要な機能だけをしっかり押さえてあって、変に奇をてらった部分がないので、手にした瞬間から普通に使える安心感があります。
明るさに関しても、最大400lmあれば夜間の作業やキャンプ用としては十分で、マキタの純正ライトほどのパワーは無いものの、用途を割り切れば不満は出にくい性能だと思います。照射距離も10m前後までしっかり届くので、ライトとしての基本性能はしっかりしています。
特に良いと思ったのは、やはり「軽さ」と「取り回し」。バッテリーを差しても無理なく片手で扱えるので、車載用や点検、非常時の予備ライトにもぴったりですね。マキタ18Vバッテリーがそのまま使えるというのも大きな魅力で、既に工具を揃えている人ほど恩恵が大きいはず。
価格が2,000円前後ということを考えると、コスパはかなり高いと思います。純正ライトのサブとして、あるいはアウトドアや防災用に1つ持っておくのも十分アリですね。
全体的に、KA-19は「ちょうど良いライト」を求めている人に刺さる製品だと感じました。使い勝手も良く、今後もいろいろな場面で活躍してくれそうです。
