画期的な発明!ホンマ製作所 時計型ストーブは横長なのが良し!

クッキングストーブ

ホンマ製作所 ストーブコンロセット APS-52を半年で4~5回ほど使ってみた『大田健三さん』(50歳/男性)に実際の使用感や特徴などをインタビューしました。実際購入して良かった点、悪かった点など、伺っていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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ホンマ製作所 ストーブコンロセット APS-52 4934756044109を購入しようと思ったきっかけは?

これまでは、ホンマ製作所のクッキングストーブ RS-41を4年間使ってきました。

RS-41

利用目的はワンポールテント内で暖をとること、それと同時に料理に使うことです。この商品によって、テント内が温かくなり、秋冬キャンプで活躍し、安定した熱源を得られるので当初の目的は達成されていました。

しかし、利用する中で3つの課題を感じるようになりました。

  1. 縦長の形になっているので、奥行が狭く標準的な薪(30-40㎝)を投入口から入れづらい(上から入れるか薪を切る必要がある)。
  2. 縦長の形になっているので、薪が燃え尽きてストーブ重量がなくなると煙突側に倒れそうになる(対策としてダッチオーブンを常に乗せていた)。
  3. 火の粉が煙突から抜けてテントに落ちて数か所の穴があいた。

課題をまとめると「奥行きがあって、安定感があって、火の粉が飛びにくいストーブ」ということになります。

APS-52

ホンマ製作所 ストーブコンロセット APS-52をどのようにして知りましたか?

あるキャンプ場の管理棟に時計型のストーブが設置してあり、ストーブを囲みながらスタッフと薪ストーブ談義をしたのがきっかけです。そのスタッフの自宅には縦長ストーブがあり、時計型と比較した使い勝手を聞かされました。

それによると「縦型は常設(動かさない)するなら問題なく、熱効率が良いので薪の消費が少ない。」というのがスタッフの見解でした。

実際、時計型ストーブを目の当たりにして、時折投入口から薪をくべているのを見ると「長い薪が楽々入る!」という新鮮な感覚を覚えました。

モヤモヤした気持ちでキャンプの帰りに寒冷地のホームセンターの薪ストーブを見て周りました。陳列されているのは、時計型がほとんどで、縦長型はわずかでした。自宅に戻って、ホンマ製作所のサイトを熟読しました。

時計型ストーブを買う際に重要視したポイントとは?

私が時計型ストーブを購入しようと思ったときに重要視したのは以下の4つです。

1.メーカー

キャンプ場で使っていたモノ、ホームセンターで陳列されていたモノ、いずれもホンマ製作所の時計型ストーブをだったので、他メーカーは選択枝にありませんでした。寒冷地の一般家庭で普及しているモノであれば信頼できると判断しました。

2.使いやすさ

もっとも重視したのは、薪が入れやすい奥行です。ホームセンターでは薪も一緒に売っているので、薪の長さとストーブの奥行を確認すると「投入口から標準的な薪を切らずに入れられる」奥行であることが確認されました。またキャンプでの持ち運びに支障をきたすような重さでないことも確認できました。

3.機能

機能的には、排煙機能と煙突を支えるバネが付いている点が優れています。クッキングストーブの排煙口は、ストーブ側面に穴(この穴に煙突を差し込む)があいていて、そこにゆるく蓋をするだけの構造になっている。それに対して時計型ストーブは、ストーブ上部に細長い穴が開けられていて、この穴を通して排煙口に煙が逃げる構造であり、つまり2段階の排煙構造である。これにより火の粉が煙突から飛ぶのを抑制している。

煙突を支えるバネとは、ストーブ上部の外周に細長い金属板が付いていて、この板が煙突を支える構造になっています。これがないと煙突がストーブからすっぽ抜けることがあります。

また煙突を高く伸ばす場合に煙突をしっかり支える仕組みが必要になりますが、このバネによってストーブ本体が煙突を支える形になるので2mくらいの高さの煙突なら支えを必要としません。これによって設置や撤収の手間が大幅削減されました。

4.コスパの良さ

ホンマ製作所の時計型ストーブの普及品は、その大きさからⅠ型とⅡ型で分かれています。だいたい3,000~4,000円台で売られています。 それに対して、ストーブコンロセット APS-52は1万円台前半で、大きさ的にはⅠ型とⅡ型の中間的なサイズで、言うなれば「1.5型」です。アウトドア利用を前提にしたセット内容で、収納ケース+足長設置機能+ダブル排煙機能があり、普及品にはない付属機能があります。

これらを考慮して、独断でストーブ本体価格を推察すると6,000~7,000円くらいと考えます。普及品(量産品)ではないので、もう少しコストがかかるのかもしれません。収納ケースだけでも4,000円前後するので、頑張った価格設定をされていると感じます。因みに収納ケースはアイリスオーヤマ製で、同社製品ラベルが貼ったまま出荷されています。

普通に考えると自社製品の収納ケースをOEMで出す場合、製造元(仕入元)を隠すと思いますが、そんなことを気にせずストーブ開発に集中しているメーカー姿勢に勝手に敬服しております(正確な事情はわかりませんが)。

購入に迷った時計型ストーブは?

購入に迷った時計型ストーブは以下の商品です。

ホンマ製作所 時計型ストーブⅠ型

ホンマ製作所 時計型ストーブⅡ型

笑’s フォールディング薪ストーブ 焚き火の箱 easy

新保製作所 タマゴ型3面窓付薪ストーブ”FIRE SIDE”キャンプセット

オガワキャンパル ちびストーブⅢ

繰り返しになりますが、クッキングストーブと比較して「奥行きがあって、安定感があって、火の粉が飛びにくいストーブ」が選定基準でした。

しかし、この基準であれば時計型Ⅰ型でもⅡ型でもよいのですが、煙突を支えるバネやダブル排煙機能はⅠ型・Ⅱ型にない機能です。専用ケース付きですべてオールインワンのこの商品は持ち運びや保管の面からも大変便利です。

総合的に考えてコスパがよかったことが最終決断となりました。側面的な要因では、普及品が寒冷地で広く使われているメーカーであったこと、またクッキングストーブの課題を感じながらも基本性能には問題のない製品であったので、再度ホンマ製作所の製品を購入しました。

また、バイクツーリングにも兼用で使える、携帯性のよいモノも検討もしましたが、小さいが故に標準の薪が入らない「細かく切らないとだめ」という同じ課題が出てくるので見送りました。すべての条件を満たすものはなかなかないので、まずは車での秋冬キャンプを快適にすることを今回は優先しました。

ホンマ製作所 ストーブコンロセット APS-52の特徴、性能

製品サイズ/縦:390mm横:740mm高さ:1338mm
製品重量:7900g
パッケージサイズ/縦:794mm横:500mm高さ:510mm
パッケージ重量:13100g
生産国:日本
材質:亜鉛めっき鋼板(SGCC)
本体サイズ:幅740mm×奥行き390mm×高さ440mm(煙突含む高さ1388mm)重量:7.9kg
使用燃料:乾燥薪最大薪長さ:450mm
最大熱出力:約3200kcal(MAX)
煙突径:直径106mm
暖房面積:10~15坪※暖房面積は目安です。
薪の状態・燃焼状態・設置環境により実際値は異なる場合があります。
煙突位置:背面
付属品:エビ曲90°1個、半直筒2本、トップ1個、脚4本、プラスチックケース1個
燃焼方式:単純燃焼式
天板組蓋内径:本体直径280mm/198mm/153mm/119mm
JANコード:4934756044109

ダブル排煙機能

煙突を差し込む穴がストーブの側面に開けられていますが、ここにゆるく蓋をして煙が抜けるように設置するのが通常のストーブですが、この商品は、ストーブ上部に細長い穴がいくつもあいていて、煙はこの穴を抜けて煙突に抜けるので火の粉が抜けるのを抑えることができます。風向きによっては煙突から飛ぶ火の粉でテントに穴があきます。この商品は火の粉が出にくいので安心して使えます。

煙突を支えるバネ

ストーブの上部の外周に板状の金属が付いていて、この板が煙突を支える形になります。煙突のスッポ抜けや倒れることを防ぐのに強力なパーツです。煙突を高く設置すれば倒れるリスクが高くなるので「煙突をいかに支えるか」は大きな課題です。煙突が2mくらいまでの高さならば特段支える必要がないです。設置と撤収の時短になっています。

足長設置

草地にストーブ本体を置くと草が焦げます(最悪燃えます)。このため防火シートやレンガを下に敷いて、その上にストーブを置く必要がありますが、この商品は足を延ばすことができるので別途用意するモノはありません。ストーブの下は、濡れた薪を乾かしたり、ダッチオーブンの料理を保温したりと、有効な空間になっています。

ホンマ製作所 ストーブコンロセット APS-52のメリット

購入から半年で4~5回のキャンプで使っています。

収納サイズ

車(マツダ プレマシー)で運ぶ際は収納ケースに入れて2列目のシートに乗せて運びますが、以前のサイズは座席1人分(大人1人分)でしたが、この商品は座席1.5人分になりました。横長な形状なので収納サイズが広がりました。

持ち運び

重さに極端な違いは感じません。大人ひとりで簡単に持てる重量感です。

設置

以前は、煙突が倒れないように、煙突の下をジャッキアップして、煙突上部にワイヤーを回して、それをロープで3方向から引っ張って安定させる必要がありましたが、この商品はその必要がありません。煙突高は以前と同じ2mほどですが、煙突の補助ロープやジャッキアップの必要はなくなりました。

火の粉が確認されない

排煙機能がよいのが要因と思われますが、煙突の頭に火の粉が出にくいカバーが付いていて、これが標準品で入っています。火の粉が全く出ていない訳ではないと思いますが、見た範囲では確認されませんし、テントに穴があくこともないです。

ホンマ製作所 ストーブコンロセット APS-52の使い方

ホンマ製作所 ストーブコンロセット APS-52のデメリット

デメリットとは言えませんが、熱効率が下がった為に薪の消費が増えました。これは構造的に当たり前のことですが、火は縦に伸びるので、一か所に薪が集中している方が熱効率はよいです。横長の場合は相当量の薪を入れないと同じ熱を発することができません。

熱量を簡単に引き出せることから縦型を「クッキングストーブ」と命名したのだと思いますが、キャンプ料理で瞬発的な熱量を必要とする料理(例えば中華炒めなど)を作るなら必要だと思いますが、鍋や煮込み料理などであれば瞬発的な熱量よりも「弱火でコトコト」の方が向いています。

また横型は鍋が最低でも2つ置けるので、「鍋と飯盒」や「鍋とやかん」など、同時に2つのものが温められます。縦型だと10インチダッチオーブンを置くと他は何も置けません。

作る料理によって必要な熱量が変わってくるのでどちらが良いとは一概には言えません。横型であっても一箇所に集中して薪を積めば熱量の問題は回避できると思うので、使い勝手を考えれば横型の方がよいと思います。

また夕食後のまったりタイムにストーブを囲んで談笑する際、縦型だとストーブサイドは大人4人が限界です。一方、横型であれば6~7人は囲めるので皆が温かいです。

ホンマ製作所 ストーブコンロセット APS-52の総合評価

アウトドア用のセット販売品だけあって、よく考えられた商品です。設置の簡便さや火の粉対策、足長設置での延焼対策など細かい点まで考慮されたセット内容です。

薪の投入口が標準品だと金属板なので、中の火が見えません。耐熱ガラスのオプション品を別途購入する必要がありますが、温かさに違いはありません。

他メーカーの同等品と比較してもコスパは高いので、選ばない理由がみつかりません。収納サイズが大きめなので車でのキャンプが前提です。

バイクでは無理です。設置場所にもよりますが、テント内にインストールするのであれば、セット内容の煙突だけでは長さが足りないので別途購入が必要になります。

煙突径はいくつか規格があるので、同じメーカーのものを買わないと接続できない場合がありますので注意が必要です。アウトドア用品をあれこれ悩むのは楽しい作業ですが、薪ストーブに関しては設置場所や用途など、それぞれの状況に応じて選択する必要があります。

この商品は9割方のアウトドアニーズに応えてくれている商品だと感じます。足りないのは煙突の長さだけです。あとは申し分ありません。

ホンマ製作所 ストーブコンロセット APS-52の口コミ・評判は?

ホンマ製作所 ストーブコンロセット APS-52のネットでの評判を調べてみました。以下、良い口コミ、悪い・要望などの口コミをどうぞ。

良い感想や効果があった口コミ

  • なんでも調理できますね。震災時の備えとしてもあると便利です。
  • 収納ケースがついているのがいいです。移動するのがとても楽です。
  • 予想以上に暖かいです。キャンプの満足度が格段にハネ上がります。

悪い感想や要望などの口コミ

  • 扉はガラス窓の方が雰囲気があっていいです。
  • 溶接が若干雑なところがある。
  • テントに使う予定なら、1mは長さを追加した方がいいです。

SNSの反響は?

Twitterでもホンマ製作所 ストーブコンロセット APS-52は話題になっているようです。

ホンマ製作所 ストーブコンロセット APS-52の購入を考えている人へアドバイス

この商品は、秋冬にもオートキャンプをしたい人に嬉しい商品です。収納ボックスが大きいので車で運ぶのが前提ですが、オールインワン商品なのでほぼ買い足しは不要です。

「ほぼ」とは、ストーブをどこに設置するかで変わります。テントの外に設置するのであればこのセットだけでよいのですが、テント内に設置する場合は煙突の長さが足りないので別途購入する必要があります。

収納ボックスは多少のゆとりがあるので、短めの煙突を購入して継ぎ足すようにすれば収納ボックスにすべて収まる可能性があります(必要な長さによりますが)。

焚火は煙かったり、火の粉が飛んで服やテントに穴があいたり、トラブルが多いものです。このストーブがあれば、ゆったり静かで温かいキャンプが実現できます。

標準サイズの薪であれば、そのまま入れることができるので楽です。これは時計型(横長型)のメリットです。

クッキングストーブ
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■この記事の担当
ヒデ

libloomスタッフのヒデです。43歳で奥さんと3人の子供と暮らしています。家電やスマホ用ガジェットなど大好きで、「libloomレビュワー」さんのインタビューも僕が担当しております。

近々、新築を建てる予定でして、そのタイミングで電化製品などおおよそ買い替えるつもりでいますので、libloomでも僕が実際に購入した商品をレビューしていきますよ!

libloomのレビューはガチです。実際購入した方の情報を正確にお伝えすることを心がけています。今後ともlibloomをよろしくお願いします。

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