【レビュー】イヤモニ型イヤホン Yinyoo H5|中華イヤホン

イヤホン

イヤモニ型イヤホン Yinyoo H5を半年ほど使ってみた『水色パンダさん』(49歳/男性)に実際の使用感や特徴などをインタビューしました。

イヤモニ型 イヤホン Yinyoo H5

実際購入して良かった点、悪かった点など、伺っていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

スポンサーリンク

イヤモニ型(IEM型)イヤホン Yinyoo H5を購入しようと思ったきっかけ

一般的には、音楽を聴く道具としてのイヤホンというのは1つか予備で2つでもあれば用が足りるものだと思います。

しかし、なぜか「イヤホン」が好きという嗜好を持っている人間は、必要か否かではなく、興味関心でイヤホンを購入してしまうものなのです。

このイヤホンは、いわゆる中華イヤホンと呼ばれているジャンルで、かなり評判が良く、スペック的にも、価格に対してありえないような高スペックであったことから、一体どんなものだろうと気になって購入してしまいました。

Yinyoo H5を知ったきっかけは?

私は、時々中国版ECサイト大手のAliExpressでイヤホン関連の物品を購入することがあります。

そのサイトを眺めていて、目に付いたモデルがあり、それが、中華イヤホンを多く取り上げている方のブログで、評価が高かったということから興味を持ちました。

イヤモニ型イヤホンを買う際に重要視したポイントとは?

1.価格

中華イヤホンの魅力の多くはコストパフォーマンスにあります。

2.音質

レビューでもこのコストにしてはかなり音がいいというような評価が多かったので期待できました。

3.デザイン

数多ある中華イヤホンの中には、どうしてこうなった?と言いたくなるような奇妙な形や色のもの(あるいは、あからさまなパクリ)もあるのですが、このイヤホンは、いわゆるイヤモニタイプのすっきりしたデザインで、写真で見る限りでは、アクリルの透明感も高く、質の高さを感じさせるものでした。(写真で騙されることもありますが・・・)

購入に迷ったイヤモニ型イヤホンは?

購入に迷ったイヤモニ型イヤホンは以下の商品です。

magaosi k5

NICEHCK HC5

Yinyoo HQ6

このあたりが迷った商品です。

これらはAliExpressの有名セラー(ショップ)が販売しているのですが、最近は日本のAmazonのマーケットプレイスにも出店しているので、そこからも購入できます。(なお、一般の家電販売店やイヤホン専門店では販売されていません)

今回は、AliExpressの大規模なセールで安く購入することに決めていましたので、中国から個人輸入という形で入手しました。

Yinyoo H5の特徴、性能

  • モデル名:Yinyoo H5 イヤホン イヤモニ型イヤホン ハイレゾ型 イヤホン・ヘッドホン 高音質 mmcx リケーブル イヤホン
  • ドライバ構成:5ba
  • インピーダンス:32Ω
  • 音圧感度:118dB
  • 応答周波数:20Hz-40000Hz
  • ケーブルの長さ:120cm

比較ポイントは主に、

  1. 価格
  2. デザイン(ビルドクオリティ)
  3. 音質
  4. 付属品

となります。

実は、中華イヤホンに詳しい方がいろいろ現地のセラーの方に確認された情報として、このYinyoo H5とmagaosi k5、NICEHCK HC5の3機種は現地の同じ工場で生産されているもので、本体の中身も音もほとんど同じだということでした。

価格も微妙な差があるだけです。

デザインについては、フェイスパネルのメーカーロゴと色が違います。付属品については、付属ケーブルに違いがあります。magaosi k5は一般のケーブル以外にブルートゥースケーブルが付属してくるということです。

これだけ見ると非常にお得感があるのですが、逆に付属の一般ケーブルの質はあまり良くないとのことでした。

YinyooとNICEHCKのほうが銀メッキ銅線という少しいいグレードのケーブルを採用しています。

私は、今の所ワイヤレスにはあまり興味がないので、ブルートゥース付属というのは特に購入動機につながりませんでした。

YinyooとNICEHCKについては、単純に見た目でYinyooのロゴの方が小さいのと、本体の色のセンスがいいからという理由でYinyooを選びました。

同じブランドのYinyoo HQ6は、H5の上位機種で、ドライバーが6個になります。H5の方は発売後ある程度時間が経って、定評があるものでしたが、HQ6は購入時点(’17.11)

では、発売直後の新製品で、レビューもなく実力を計り兼ねました。中華イヤホンは、モデルによって当たり外れが大きいですし、同じメーカーでも、モデルごとにキャラクターが全く違うなどということもあります。

今回は、冒険を避けて、新製品のHQ6ではなくH5を選択しました。H5の透明感のあるデザインが好みだったということもあります。

Yinyoo H5のメリット

購入後数ヶ月、断続的に使用しています。普段使い用として通勤時などでも使用しています。

まず外観ですが、これは確かに非常に綺麗です。

透明度の高いアクリルシェルにフェイスプレート部分は透明感のあるカラーです。フェイスカラーのバリエーションはいくつかありますが、私のは薄い紺です。

成型時に混入する気泡も見られず、シェル本体とフェイスプレートとの継ぎ目も綺麗に処理されています。内部に詰め込まれている五つのBAドライバーや配線などがよく確認できます。個体差もあるかもしれませんが、このモデルについては、悪い話はあまり聞きませんので、ビルドクオリティは中華イヤホンとしては安定しているものと思われます。

形状は、典型的なIEMタイプで、シェル(イヤホンの筐体)全体が耳介のくぼみに収まるような有機的な形状となっています。

耳介の形、大きさは人それぞれなので、ぴったりとはまり込むわけではありませんが、私の場合は収まりは非常に良かったです。

イヤーピースを適切に選べば、高い遮音性が得られます。

私が所有している他のIEMと並べて見ましたが、形状がよく似ていることがわかると思います。

比較している黒い方はqdcというメーカーの4SSというモデルです。(ちなみに定価約10万円の4BAモデルです(Amazonで検索するととんでもない値段のものが出てきますが、あれは何かの間違いだと思います))

このタイプの装着方法はシュア掛け一択となります。

ケーブルは、シルバーのケーブルを編み込んだもので、かなり太めですが、しなやかで絡みにくくタッチノイズもほとんどない、極めて扱いやすいものです。

製品スペックに線材の詳細は記載されていませんが、銀メッキ銅線とあるので、それなりに良いケーブルと思われます。

音については、まず、購入後一聴して、帯域バランスの良さに驚きました。低音もメーカーの謳い文句通り弾むような音がよく出ていますし、高音もキラキラした感じの音が出ています。

中音についてはヴォーカルが近くて気持ち良く聴けます。どの帯域も無難に出ている感じがします。Jpop、Rockなどオールラウンドに楽しく聴けると思いました。ゴムまりが弾むような低音が特徴です。

例えば、Negicco「ティー・フォー・スリー」から、前半の「ねぇバーディア」〜「Good Night ねぎスープ」なんかを聴くととてもいいと感じます。

Yinyoo H5のデメリット

特徴でもあるゴムまりが弾むような弾力のある低音ですが、正確に原音を再生できているとは言えないのではないかと感じます。

これはモニター用ではなく、リスニングイヤホンなので、必ずしも正確である必要はなく、楽しく聴けるための味付け(演出)があっても全く構わないのですが、曲によっては不自然さが気になってしまうこともあるかもしれません。

また、音数が多い曲、例えば、壮大なオーケストレーションの曲(クラシックの交響曲や映画のサントラ楽曲など)では、中高音を中心に、微妙に音が濁っていると感じることがあります。

5BAとしては、解像度(どれほど細かく音が聞こえるか)は価格なりというか、そこそこなのではないかと感じます。

例えば、解像度に関しては、以前紹介したEN120の方が高いと感じます。

Yinyoo H5の総合評価

このイヤホンは、捉え方によって評価が変わってくると思います。

2万円以下で、気軽に使えるリスニングイヤホンとしては、十分満足できると思います。装着感やビルドクオリティについては高いレベルです。

一方、5ドライバーのIEMとして捉えると、粗(あら)はあると思います。

欧米のメーカーのモデルだと5ドライバーとなると10万円を超えるものも多々あり、そういうモデルのレベルには当然達していません。

多数のドライバーを積むことには先に書いたようにメリットもありますが、デメリットもあり、各メーカーはメリットを活かしデメリットを減らすために技術的に様々な工夫をしています。

単にドライバーを詰め込めばいいというものではないようです。

残念ながら私の耳では、この辺りの差を明瞭に聞き分けることは難しいです。ちょっとした違和感として感じるくらいです。本当に耳がいい人は、明確かつ具体的に差を感じ取れるのだと思います。

しかし私でも本格的なイヤホンで音楽を聴くと、その音に言い知れぬ感動を覚えることがありますが、Yinyoo H5はそこまでのものではないように感じます。

価格帯が全く違うものを比較するのはナンセンスかもしれませんが、例えば同価格帯であっても、先回ご紹介したKC09のようにダイナミックドライバー1発というシンプルな構成の方が音も自然に感じることはあります。

私は、リケーブル後のKC09の方がH5よりも音の鮮度のようなものを感じて気に入っています。

あくまでも私の個人的感覚なのですが、Yinyoo H5は、この価格帯の “first choice” とはならないけれど、興味があればバリエーションとして持っていてもいいのではないかという感じになります。

イヤモニ型 イヤホン Yinyoo H5

Yinyoo H5の口コミ・評判は?

Yinyoo H5のネットでの評判を調べてみました。以下、良い口コミ、悪い・要望などの口コミをどうぞ。

良い感想や効果があった口コミ

  • 中島みゆきの「夜会」でヴォーカルとバックコーラスの聴きやすさで良さを判断してるけど、一番良いと思う。音を大きくしても雑音がなく快適です。ケーブルも絡みにくく所有欲求を満たしてくれますね。
  • 音域は低音から高音まで心地よく、非常に安定しています。
  • 一つ一つの音の輪郭がわかるような音で、ヴォーカルの声が近くに聞こえ、気持ちの良いイヤホンです。

悪い感想や要望などの口コミ

  • mmcxコネクタの根元の方が破損しました。mmcxにかかる負担を軽減しているつもりでしたが、ZSRやZS6 PT15と比較しても脆弱なような気がします。
  • 左のイヤホンからBAがしゃしゃり出てきますね。他が良いだけに目立つかな。
  • イヤーピースが外れやすい。長さが合ってないのかもしれないです。

Twitterの評判

Yinyoo H5の購入を考えている人へアドバイス

ここで、「中華イヤホン」という呼称について触れたいと思います。

中国製のイヤホンの中には、高い技術力と安定したクオリティコントロールが確立していて、日本の正規代理店が付きしっかりした保証が受けられる素晴らしいメーカーがあります。(比較写真のqdcもその一つといっていいと思います)

一方で、中国のECサイトを眺めていると、得体の知れないメーカーの得体の知れないイヤホンが沢山あります。そういったものを総称してネット上で「中華イヤホン」という呼び方をされているようです。

そういった前人未聴のフロンティアを開拓することに喜びを感じる方々もいらっしゃり、中国本土より購入しては、ブログやツイッターなどでレビューを上げてくださっています。中華イヤホンの実態についてはそういった先人のサイトを参考にしていただければと思います。なかなか楽しめると思います。

中華イヤホンの中でもクオリティの高さが認められたものが、正規輸入品として、日本の店頭に並ぶようになる流れもあります。(前回のOSTRYやSIMGOTなどもその流れだと思います)

またそこまで行かなくても、以前は、AliExpressなどから直接購入するしかありませんでしたが、最近では、前述のように、Amazonのマーケットプレイスで扱われているモデルもあり、日本に在庫があれば配送も早いですし、トラブル時の対応もなかなか良いようなので、ちょっと興味がある方は若干高いですが、Amazonからの購入がおすすめです。

また、「中華イヤホン」はモデルチェンジの頻度が高かったり、ロットによってスペックが変わったり、数量限定版がでたり、セールなども頻繁にやっているので、その辺の情報は、セラー(ショップ)のツイッターアカウントをフォローしておくといいようです。(有名なのは、NiceHCK Audio Store、Wooeasy Earphones Store、の二つです、YinyooはWooeasy扱いです)

YinyooでもH5の後、HQ5という同じ5BAの新製品が出て併売されていますが、採用されているドライバーが異なるようで、さらに良くなっているという評価もあるようですね。

とにかく店頭にないので試聴ができません。

レビュー頼りとなりますが、Amazonのマーケットプレイスで扱われているモデルについては、一定の評価を得ているものが入ってきていますので、買ってみて大失敗ということは、まあ少ないのではないかと思います。(安いので失敗しても被害が少ないという話もありますが・・・)

ちなみに、Amazonでは奇妙なことにH5は下位機種のH3(3BAモデル)と合わせて一つのモデルの扱いになっていて、ヴァリエーションとしてカラーとH5とH3を選択するようになっています。

これはとてもわかりにくく、レビューも両方が混在していますのでご注意ください。

水色パンダ
「水色パンダ」の記事一覧です。
イヤホン
スポンサーリンク
■この記事の担当
ヒデ

libloomスタッフのヒデです。43歳で奥さんと3人の子供と暮らしています。家電やスマホ用ガジェットなど大好きで、「libloomレビュワー」さんのインタビューも僕が担当しております。

近々、新築を建てる予定でして、そのタイミングで電化製品などおおよそ買い替えるつもりでいますので、libloomでも僕が実際に購入した商品をレビューしていきますよ!

libloomのレビューはガチです。実際購入した方の情報を正確にお伝えすることを心がけています。今後ともlibloomをよろしくお願いします。

ヒデをフォローする
ヒデをフォローする
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします。
error: このコンテンツはコピーは禁止されています
タイトルとURLをコピーしました