siroca 全自動コーヒーメーカー STC-401を2年ほど愛用している『EBANATAさん』(32歳/女性)に実際の使用感や特徴などをインタビューしました。
シロカ 全自動コーヒーメーカー STC-401
実際購入して良かった点、悪かった点など、伺っていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
シロカ(siroca) 全自動コーヒーメーカー STC-401を購入しようと思ったきっかけ
以前は象印のミル付きコーヒーメーカーを使用していました。ドリッパーが別構造になっていたので、豆を挽いたら手動でドリッパーに移さなければいけませんでした。
毎朝2人分のコーヒーを入れるのですが、忙しい平日はこの手間が面倒臭い!そのため、豆を挽いて飲むのは休日のみのお楽しみで、普段は挽いた豆を買って飲んでいました。
でも、お店で挽いてもらった豆は、買った当初はいい香りがするのに、日が経つにつれて香りが薄れていき、おいしくなくなっていくのがずっと不満でした。
また、紙フィルターを使うタイプだったため、使用前に紙を折ってセットし、挽いた豆を入れて水を入れてドリップをスタートする必要がありました。
この作業すら面倒な日は、もうコーヒーを飲むのをやめるという選択になり、それもまた不満でした。
ドルチェグストもありますが、何となく違う…。好みの豆でドリップして飲めるわけではないので、不満を抱えつつも象印のコーヒーメーカーと併用していました。
レストランやコンビニ、一部自動販売機なんかで、豆を挽いてドリップするまで全自動でできるものを頻繁に見かけるようになると、自宅用に欲しいなーと考えるようになりました。
最初にSTC-401のことを知ったのは、たまたま家に入ってきた家電販売店の広告です。シロカから家庭用の全自動コーヒーメーカーが出たことを知り、大興奮でその場でスペックをネット検索。
近くの家電販売店に言って実物を見て触り、競合製品があるのかないのか再度ネット検索して購入に至りました。
全自動コーヒーメーカーを買う際に重要視したポイントとは?
私が全自動コーヒーメーカー の購入時に重要視したのは以下の3つです。
1.全自動
ミルとドリップが一回の操作でできるところが最大のポイントでした。挽いた豆を移さなくていいのが何より!
また、豆のまま購入することで、挽いた豆を購入するより香りも長持ちするので、美味しいコーヒーを長く楽しめるのではないかと期待しました。
2.デザイン、メーカー
日本のメーカーでありながらシロカの調理家電がデザイン性に富んでいるのは知っていましたし、おしゃれでステキだというブランドイメージをもっていました。
そんなところにこのコーヒーメーカーもシロカ製と知って、やっぱりステキだなと。普段あまりブランドにはこだわりませんが、今回はシロカというブランドに惹かれました。
また、家にある他の調理家電製品もシルバー×黒の組み合わせのものが多いので、調和が取れるのもポイントでした。
とにかく、パッと見コーヒーメーカーに見えないのがかっこいいなと感じました。
以前使用していた象印のコーヒーメーカーは、日本製にありがちな「機能重視で見た目はイマイチ」というものだったので、シロカのSTC-401はある意味衝撃のデザインでした。
3.使いやすさ(後処理)
シロカのSTC-401は、フィルターが紙ではなく金属のメッシュで、フィルターをセットしたミル部に直接豆を入れ、そのまま挽いてドリップします。
いちいちフィルター紙をセットする必要がない、また紙を使い捨てる必要がないので、エコエコ(エコノミー×エコロジー)だし、手軽で良さそうだと感じました。
購入に迷った全自動コーヒーメーカーは?
購入に迷った全自動コーヒーメーカーは以下の商品です。
デロンギ エスプレッソマシーン
パナソニック エスプレッソマシーン
象印 全自動コーヒーメーカー EC-NA40
象印 全自動コーヒーメーカー ステンレス魔法瓶サーバー1~4杯用 EC-NA40-BA
デロンギ製はとにかく高い、高性能らしいけどそんなに機能も要らない、そもそもエスプレッソをほとんど飲まない、サイズが大きい等々の理由から、早い段階で選択肢から外しました。クリーマーがついていてカプチーノが飲めるのは魅力的でしたが。
一方でシロカ以外の国内メーカー製品は、高い上に見た目がとにかくダサい…。そんな理由から、ほぼシロカに絞った上での購入検討となりました。
購入を検討していた2年前、私が調査した限りでは、コーヒー豆を挽いてそのままドリップできる全自動のコーヒーメーカー自体が家庭用にはほとんど出ていませんでした。
選択肢が「高くてデカイ外国製」か、「ダサい老舗国内製」しか見当たらない中で、シロカ製品がまさに彗星の如く現れたという感覚でした。なので、はっきり言って私の中ではシロカの一人勝ちでした。
シロカ 全自動コーヒーメーカー STC-401の特徴、性能
本体サイズ:幅17.3×奥行22×高さ27cm
本体重量:2.2kg
素材・材質:ポリプロピレン、耐熱ガラス
消費電力:600W
保障期間:ご購入日より1年間
付属品:計量スプーン、取説(保証書)
生産国:中国
容量:580cc
ステンレスフィルター
ステンレスフィルターの初期型は穴が開きやすかったようです。
うちのステンレスフィルターも、別件で修理に出したときに改良型になって返ってきました。
ミル
ミルは二枚の刃で豆を挽くタイプです。
ガラス製サーバー
サーバーはガラス製で目盛り付き。樹脂製のふたは基本取れませんが、衝撃が加わると簡単に外れる構造になっています。手を入れて中を洗うことは可能です。
一度に入れられる量は、コーヒーカップ4杯分。豆の量としては最大2g。同梱の取扱説明書では33g となっていますが、修理時に一緒に入ってきた訂正チラシでは27gと訂正されています。
33g入れると、豆の種類によってはフィルターが目詰まりしたり、バスケットからコーヒーがあふれたりするとのことです。
保温プレート
保温プレートが付いていて、ドリップ後にモード切替スイッチを「切」にしない限り、30分間は自動で保温してくれます。
ドリップ前とドリップ後の保温中は、スタートボタンのLEDが点灯します。ドリップ中は点滅。
本体以外は水洗い可
蓋もサーバーもバスケットもフィルターも、本体以外は全部水洗い可。
普段はドリップ後のコーヒー粉を捨てた後、さっと水洗いして乾かして使っています。そんなにひどい汚れは付きませんし、水洗いだけで十分きれいになると思っています。
コードの実測値
コードを実測してみました。
1m20cmほどでした。
シロカ 全自動コーヒーメーカー STC-401の動画説明
シロカ全自動コーヒーメーカーSTC-401のメリット
操作が楽
購入してもうすぐ2年近く、ほぼ毎朝コーヒーを入れて飲んでいますが、コーヒー粉が豆に変わっただけで、やることは前のものと同じです。
ただ後片付けが、以前は紙フィルターをポイッと捨てるだけだったのが色々水洗いしなければいけなくなった点は多少面倒かもしれません。
でも、豆のままコーヒーを買えるので、香りが長持ちすることに加え、何より毎朝挽きたての香りで満たされる贅沢によって“自分のスイッチ”が入るので、そんな手間くらい何とも思わなくなりました。
なお、タンクが空になって給水が終わるタイミングか、もしくはお湯を出し切ったタイミングかはわかりませんが、ドリップが終わったタイミングで「ピッ」と音が鳴り、スタートボタンが点滅 → 点灯に変わります。
この直後に蓋を取ると、まだバスケット内部がコーヒーで満ちていて、サーバーのほうに全部落ちていない感じです。本来はその状態で飲むのがベストなんでしょうが、貧乏性なので全部落としたい。
なので、「ピッ」と音がしてからもしばらく放置し、少し経って完全にコーヒーがサーバーに落ちてから飲んでいます。
そのせいなのか、フィルターが紙じゃないからなのかはわかりませんが、コーヒー自体は若干粉っぽいです。もう慣れましたが…。
自動保温機能がありがたい
毎朝飲む分と、マグに入れて会社に持っていく分を入れるだけなので、サーバーはガラスで十分で、継続的な保温性は重視していませんでした。
それでも、自動的に30分は保温してくれるので、ドリップが終わってからうっかり放置してしまったときなどには保温のありがたさに気づかされました。保温30分というのがちょうどいいです。
シロカ全自動コーヒーメーカーSTC-401のデメリット
ミルの音がうるさい
これはかなりの音量です。どれくらいか比較が難しいんですが、結構うるさい。ミルの音量に関しては、以前使用していた象印のミル(3枚刃)に完敗です。
試しに象印のミルと豆の挽き比べをしてみたことがありましたが、象印の方は本当に静かでした。
集合住宅だと、時間帯によってはお隣さんに気を遣ってしまうくらいの音量かもしれません。
ミルの不穏な音
実は今家にあるのは購入後4ヶ月ほどでミルが故障し、修理してもらったものです。
故障の原因としては、豆の量をちゃんと守らない私が悪い(濃い目に入れたいので多めに入れてしまう)んだと思います…。
しばらく使っていたらミルの回り始めに「ウウーン」という感じで空回りのような音がするようになり、そのうちそれが頻繁になり、ついに動かなくなりました。
バスケットをはずしたら、本体とバスケットの接合部にあたる羽のような部分がねじ切れたような状態で千切れていました。負荷がかかりすぎたんだろうとちょっと反省しました。
ちなみにシロカのサポートにメールで連絡したところ、丁寧に修理について連絡をくださいました。対応はとても丁寧で気持ち良かったです。修理も早かったし、さらにブランドイメージ向上といったところです。
ついでにメッシュフィルターもご他聞にもれず穴が開いていたようで、より強化したものに取り替えてくださいました。
修理から返ってきた時に、コーヒー豆・粉の最大量に関する訂正等々のチラシが入ってきました。
その後1年半くらい快調でしたが、ここのところまた、あの不穏な音がし始めています…。もう替え時なのかなーと思い始めています。
ドリップ後の後処理
今まで紙フィルターを使っていた人には、すごく面倒臭い作業だと思います。
ドリップ後蓋を取ると、フィルター内部にコーヒー粉がびっちり。
フィルターを取り外して、フィルター内部についた湿ったコーヒー粉をトントンしてなるべく落とし、水洗い。
その後、バスケット内部のコーヒーの水分を出来るだけ流してからコーヒーカスを袋に移し、最後に水洗いという感じでやっています。生ごみの水分はなるべく絞りたいし、ごみはなるべく下水に流したくない。
でも、ストッキングタイプのごみ受けを使ってもすり抜けていくカスが多いんです。その点はいつも、地球と下水処理場のみなさんに申し訳ないと思いながら洗っています。
もともとは紙フィルターの無駄をなくしたいと思っていたんですが、結果として紙フィルターを使ったほうが地球にはやさしいのではないかと悩む今日この頃です。
タンクに水が入れにくい
タンクの間口は広くなく、横長になっています。水がとても入れにくい。
ガラスサーバーに目盛りがあるので、サーバーのほうに水を入れてタンクに移す感じで使っていますが、この部分はあまり使い勝手が練られていない感じがします。
ちなみに、タンクには毎回必要量の水を入れる必要があります。タンクにあるだけドリップしてしまうので。
よく詰まる
この詰まるというのは、バスケットからサーバーにコーヒーが落ちてこない、という意味です。ドリップしたコーヒーがバスケットの中に溜まったまま出てこない状態を指します。
原因としては多分豆の入れすぎで、フィルターからあふれた細かいコーヒー粉が「しずくもれ防止弁」の部分に詰まってしまうことだと考えられます。
バスケットとサーバーの蓋に当たる部分に「弁」がついていて、蓋が正しくセットされることでバスケット内部の弁が開き、コーヒーがサーバーに落ちるという仕組みになっています。
このとき、あふれたコーヒー粉が多いと開いた弁をふさぐような状態になり、コーヒーが詰まるという状態のようです。
こうなったときは、サーバーをガコガコと上に持ち上げて弁を動かし、強制的に詰まりをとっています。そうするとダーッとコーヒーが出てきます。
粉っぽい
これは好き好きでしょうが、紙フィルターを使ったときと比べると、ザラッとした粉っぽいコーヒーになりやすいです。
シロカ全自動コーヒーメーカーSTC-401の総合評価
購入当時は低価格の全自動コーヒーメーカーの先駆者で、向かうところ敵なしといった感じでした。
実際、それまで使っていた別タイプのミル付きコーヒーメーカーに比べたら本当に便利だったし、おいしいコーヒーが入れられました。安かったですし。
でも、2年経ったら色々なメーカーからどんどん新しい機種が出てきて、最初の衝撃は薄れてしまった感があります。
シロカからも同じシリーズで新しい機種が出ていますので、うちにあるSTC-401の不満点は解消されているのかもしれません。
ミルの性能や蒸らし機能、浄水機能等々いろいろ機能の差はあると思いますが、結局味や香りを左右するのは豆次第で、コーヒーメーカーの各種機能は補助に過ぎないと考えると、私にとっては高機能なものはそんなに必要ではないなーと思っています。
見た目、必要最小限の機能、価格等のバランスを考えると、シロカ製品は理想的だと思っています。
シロカ 全自動コーヒーメーカー STC-401
シロカ全自動コーヒーメーカーSTC-401の口コミ・評判は?
シロカ全自動コーヒーメーカーSTC-401のネットでの評判を調べてみました。以下、良い口コミ、悪い・要望などの口コミをどうぞ。
良い感想や効果があった口コミ
- 全自動の構造がシンプルな分、メンテが楽です。
- コーヒー豆を挽いたらすぐに美味しいコーヒーが飲めます。
- コーヒーメーカーを扱いなれてない人でも簡単に操作できます。
- シンプルでおしゃれ。掃除も楽です。
- フィルター紙がいらないので楽ちんですね。
悪い感想や要望などの口コミ
- 使った後の豆の処理が面倒です。
- ミルの音がうるさい。
- 耐久性が少し心配。
- 小さいサイズなので、せいぜい2人分の量しかできないです。
インスタの評判
何故か急に湧いてきたコーヒー熱。
夫と来客用にコーヒーメーカーを購入。
グリーンワールドのコーヒーが簡単に飲める。
シロカ全自動コーヒーメーカーSTC-401の購入を考えている人へアドバイス
老舗国産メーカーの製品も大分デザインを重視するようになったみたいですが、まだ何というかイマイチなものが多いなーと思っています。
デザインで判断するなら、デロンギ、クイジナートなんかの海外勢か、国内製ならやっぱりシロカかなーと思っています。
シロカのサポートの良さも知ることができたので、もし今のが壊れて次を検討するとなったら、多分シロカの新機種も候補に入れます。
コーヒーの味にとにかくこだわるなら自分でドリップするのが一番だと思いますので、コーヒーメーカーの性能差で味の差をどうのこうの言うのは個人的には好きではありません。少なくともシロカSTC-401 は、おいしい豆をちゃんとコーヒーとして飲ませてくれます。
ただ、ミルのうるささはおすすめできないので、同じシロカでもコーンミルタイプの新製品なんかだとその辺は大丈夫そうだなーとも思っています。
しかも豆をその都度入れなくていい自動計量というのがさらに利便性を高め、まさかの紙フィルター回帰!というわけで、次期機種の最有力候補です。
もし全自動のコーヒーメーカーを検討している方がいたら、ミルの音の大きさ、お手入れのしやすさなんかも事前に調べておくと良いと思います。
シロカ STC-401のデメリットは次機種に改善を期待
シロカ全自動コーヒーメーカーSTC-401は色々とデメリットに感じる部分もありますが、購入時の競合商品と比べると価格と性能のバランスも良く、私のニーズを満たしてくれる商品でした。
同シリーズの最新機種STC-501/STC-502などでは、今私が感じているデメリットも改善されているかもしれません。次回買い替えの際に比較検討してみようと思います。
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